「1分足でエンベロープを5つのゾーンに分け、移動平均線からの乖離をはかる」
これは、わたしの逆張りスキャルピング方法のベースです(これにラインを使った分析を組み合わせるのが定石)。移動平均線から乖離するほど反転する確率が上がるので、一番離れたゾーン⑤にきたときは、大チャンスです。
4月のドル円で、ゾーン⑤に到達したときの場面を見ていきます。前回の記事(↓)の続きです。
4/11(金)17時ころ、中国が米国からの輸入品への関税を125%に引き上げ、急落しました(下記チャート)。戻りが2回あり、Aで最後のオーバーシュート。これは期待値が高いでしょう。トレンドの出始めではないからです。前回の記事で書いたように、押し目や戻りをつけてからのオーバーシュートは、(体感ですが)相当反転しやすいです。こういう場面では、恐れずに逆張りしたいところです。
次は、19時頃ラガルド総裁発言がありました(下記チャートB)。結果的には、ゾーン⑤に到達してから反落していますが、第1波ですから、どこまで上昇するか判断できません。スルーでも良い場面です。

次は、同じ日の22時40分頃で、要因は特になかったです(下記チャートA)。ショートカバーでしょうか。ゾーン⑤を突き抜けています。

その次も同じような相場で、1本だけ急騰しています(下記チャートA)。4/16(水)17時台で、中国が、トランプ大統領が敬意を示した場合は対話に応じるというヘッドラインです。

次は4/17(木)9時頃、日米通商協議で為替の話は出ずという内容でした(下記チャートA)。第1波で終わっています。

4/23(水)7時前後、トランプ大統領がパウエル議長のFR議長の解任意向を否定し、急騰しました(下記チャート)。ゾーン⑤にきたのは、Aの箇所です。わかりやすい押し目はありませんが、Aはトレンドの出始めではありませんし、急騰から30分ほど経過しています(30分ルールはコチラ)。したがって、反転する確率は高いポイントです。

次は、同じ日の22時40分頃、対中関税引き下げ報道がありました。Aよりも、押し目をつけた後のBの方が期待値が高いのは、これまでに述べたとおりです。

4月に、ドル円がゾーン⑤に到達した相場を全て見てきました。逆張りするポイントは、2つありました。
① トレンドの出始め
② トレンドの中盤~後半
①は、利益になることもあれば損切りの場合もあり、これはチャートだけでは判断できません。②は、それまでの押し目や戻りがあるので、値幅や時間の基準があるため期待値は①より高いです。わたしは、ほとんどの場合①もエントリーしますが、打診や小ロットです。一方、②にきたら、なるべくロットを張るようにしています。期待値が高いからです。
スプレッド拡大や瞬時の判断ミス、恐怖感でエントリーできないこともありますが、終わってみると、やはりゾーン⑤の期待値は高いと思いました。
4/10のように、ゾーン⑤を突き抜けて戻ってこない場合もありますが、それでも回数は少ないです。損切りは絶対入れることが前提で、1回の損切りを恐れて他の期待値が高い場面を何十回とスルーするのはもったいないです。わたしはそう考え、どんどんエントリーしてしまいます。正しいかどうかはわかりませんが、損切りを入れながら今月も利益が残っているので、今後も続けようと思います。