トレード手法

FXのデイトレード手法|移動平均線とラインで安定して稼ぐ

私のデイトレードは、3本の移動平均線とネックラインを使い、15分足をベースとした手法です。

ただし、エントリーまでのプロセスでは、全ての時間軸で分析します。大局(相場の流れ)をつかむために、上位足の日足や4時間足でチャート分析を行ない、エントリータイミングを下位足の1分足や5分足ではかります。次のようなイメージです。

時間軸:15分足
保有時間:1時間~5時間
通貨ペア:10こ
利幅:20pips~100pips
損切り幅:10pips~30pips
時間帯:15:00~25:00
トレード回数:1回~5回(1日)

軸となるローソク足を15分足と決めることで、ブレないトレードが可能になります。トレードの精度を上げるために、他の時間軸からあらゆる情報を引き出していきます。

また、15分足という一つの時間軸で正しい見方ができるようになると、それを1時間足や4時間足といった長い時間軸に応用することができ、スイングトレードにも活用することができます。シンプルで再現性のある手法なので、参考にしてください。 

1.15分足を使ったライントレード

この手法は、ラインツールを多用します。ラインとは、サポートラインやレジスタンスライン、チャネルライン、カウンターラインなどのことです。

また、FXのトレード手法を「順張り」と「逆張り」に分けるとしたら、このデイトレード手法は「順張り」になります。

ただし、「逆張り」も行ないます。割合的には、順張り7、逆張り3というイメージです。順張りができるようになると、おのずと逆張りもできるようになります。

順張りか逆張りか、そこまで重要ではありません。価格が上がる根拠があれば買い、下がる根拠があがれば売ります。そこに、順張りも逆張りも関係ないといったところです。トレードルールを理解すれば、どちらもできるようになります。

1.1. 順張り(トレンドフォロー)

 FXでは、トレードするポイントは、次の2つしかありません。

・値が走るポイント
・値が止まるポイント

私は、エントリーするポイントをこの2つに絞ることで、驚くほど勝てるようになりました。

この手法に限らず、利益を出すことを目的とするなら、この2つのポイントでトレードするといいでしょう。どんな手法にも当てはまるので、これからトレードをやっていくなら、重要なので覚えておいてください。

順張りは、トレンドフォローになります。

15分足で上昇トレンドなら、買いポジションを持ちます。また、日足・4時間足・1時間足などの上位足も同じ方向、たとえば上昇トレンドなら、さらに良いです。全ての時間軸が上昇トレンドにあるとき、買いポジションを持つことで、トレンドに乗ることができます。

上位足が上昇トレンドで、15分足でも、そこから上に「値が走るポイント」を見つけることで、利幅を大きく稼ぐことができます。トレンドフォローの特徴は、ひとたびトレンドに乗った時にぐんぐんと含み益が増えることです。

このような「値が走りだすポイント」を見つけ、そこでエントリーします。その方法は後述します。

1.2. 逆張り(トレンド後の反転)

 トレンドフォローは「値が走り出すポイント」でトレードしますが、逆張りは、「値が止まるポイント」でトレードします。値が止まる、つまり、トレンドが止まるポイントです。トレンドが止まると、一時的に反転しますね。この反転するポイントでトレードします。

15分足レベルで、トレンドとは逆方向へポジションを持つことになるので、トレンドフォローと区別しなければなりません。順張り7、逆張り3なので、最初は順張り(トレンドフォロー)ができるようになってください。。

上述のように、トレンドフォローができるようになると、おのずと逆張りもできるようになります。

2.使うのは2つのツール

 トレード戦略を立てるために使うツールは、次の2つです。

1. 移動平均線
2. ラインツール

移動平均線を設定したチャートで、ラインを引き、「値が走るポイント」および「値が止まるポイント」を見つけていきます。特別なチャート設定やインジケータは使いません。

移動平均線とラインについて、具体的に見ていきましょう。

2.1. 移動平均線は短期/中期/長期の3つ

 移動平均線は、次の3つを使います。

・25EMA(短期)
・75EMA(中期)
・200EMA(長期)

これをチャートに表示すると、次のようになります。

なぜ3本かというと、相場には3つの流れがあるからです。

3種類のトレンド → 短期トレンド/中期トレンド/長期トレンド
3種類の相場 → 上昇トレンド/下降トレンド/レンジ

トレンドには、短期・中期・長期がありますね。
また、相場の方向性は、上昇トレンド・下降トレンド・レンジがあります。

「値が走るポイント」と「値が止まるポイント」を見つけるためには、これらの相場の流れを把握する必要があります。そこで、これら3つの相場に合わせて、移動平均線も3種類にします。そうすることで、シンプルにチャート分析をすることができるのです。

3種類のトレンドを4つの移動平均線で分析する・・・となると、混乱しませんか?それよりも、3つの相場を3つの移動平均線で分析する方が、3という組み合わせでやり易くなります。

テクニカル分析の世界では、3という数字はよくでてくるので、覚えておいてください。

2.2. ラインを引く

 3つの移動平均線をチャートに表示したら、チャート設定は完成です。もう変更することはありません。

そして、これからやることは、「ラインを引くこと」です。トレードしている間は、ラインを引いては消すことを繰り返します。毎日行なうので、とても大事な作業です。

そして、「値が走るポイント」と「値が止まるポイント」を見つけるために、次の6つのラインを使います。

1.トレンドライン
2.サポートライン
3.レジスタンスライン
4.アウトライン
5.チャネルライン
6.カウンターライン

ラインを引くことが、エントリーするうえで最も重要になります。ラインに価格がぶつかったり、ラインをブレイクすることで価格は動きます。

そして、これら6つのラインを一言で「ネックライン」と言います。ネックになる、つまり、「とても重要になるライン」と考えればいいでしょう。もともと、ネックは「首回り」ですが、「障害になる」という意味で使われます。障害になるラインは、相場では重要なラインになります。

ネックラインの引き方は、これから説明していきますので、ここでは、エントリーするために6つのライン(ネックラインのこと)を引くと認識してください。

ラインの角度は、「斜め」と「真横」の2種類あります。

ラインを引く目的は、「値が走るポイント」と「値が止まるポイント」を見つけるためでしたね。そのため、ラインの名称はあまり気にしなくていいでしょう。

これからFXをやっていくと分かりますが、今引いているラインが重要にもかかわらず、サポートラインかレジスタンスラインなのか、迷うことがあります。ラインの名称はあまり気にせず、重要なラインかどうかだけ分かればいいです。

カウンターラインなどは聞いたことが無いかもしれませんが、使い方は後述しますので、このまま読み進めてください。

これで、トレードの準備ができました。3つの移動平均線で、ラインを引くトレード手法というのが、お分かりいただけたと思いいます。

では、トレードルールを見ていきましょう。

3.トレードルール(順張り)

最初は、順張りのルールを説明します。
どの通貨ペアでも同じルールなので、好きな通貨ペアをイメージしながらお読みください。

私は10通貨ペアを手がけていますが、トレードチャンスに困ることがありません。どの通貨ペアでも機能することは、収益機会が莫大に増えることを意味します。ドル円しか通用しないとなると、収益も安定しないでしょう。

どの通貨ペアでも同じようにトレードできるので、このような心配は無用です。

3.1. エントリー

トレンドフォローは、「値が走るポイント」でエントリーします。その見極めは、移動平均線とラインを使い、条件は2つです。

・移動平均線がパーフェクトオーダーであること
ネックラインが引けること(横、斜めどちらでも良し)

パーフェクトオーダーとは

 

パーフェクトオーダーとは、下降トレンドの場合、移動平均線とローソク足が、上から順番に並んでいるときで、次の状態です。

①200EMA
②75EMA
③25EMA
④ローソク足

下記チャートの、移動平均線とローソク足の順番を見てください。15分足です。

トレンドが発生すると、まずローソク足が先行して走り出します。その後、短期→中期→長期という移動平均線の順番で価格を追っていきます。長期よりも、短期の移動平均線の方が、より直近の価格に影響されるので、下降トレンドが出て価格が下げ始めると、短期である25EMAがローソク足に一番近くなるということです。

パーフェクトオーダーは、トレンド発生の証拠です。

エントリーする場面は、このパーフェクトオーダーのときです。トレンドが発生したときこそ、トレンドフォローにおいて勝てる土俵である、ということです。

ネックラインが引けるとは

 

パーフェクトオーダーになったら、6種類のラインを使い、「トレンド回帰する」「値が走る」ポイントを見極めます。

次のチャートは、上図と同じです。
これまでの説明より、パーフェクトオーダーであることは分かります。

4時間足で下降トレンド、そして15分足でも下降トレンドのパーフェクトオーダーです。これで、トレンドフォローの条件を満たしていますね。

ただし、パーフェクトオーダーだけでは、どこでエントリーしていいのか、さっぱり分かりません。値が走るポイントはどこでしょうか?

そこで、2種類のライン(真横および斜め)を引いていきます。

まず、真横のラインです。

丸印が、サポート帯になっているネックラインです。何度も、反発していることに注目してください。

そして、重要なのはAのポイントです。

これまでのサポート帯を下抜けた瞬間です。サポート帯という壁を突き破り、直近の安値を更新して下へ「値が走るポイント」になります。ただ、これだけでショートポジションを取るには、また根拠が少ないです。

そこで、斜めのラインを引きます。

下降トレンドラインが引けました。

下降トレンドラインだけだと、結局のところ、この先どちらに行くか分かりません。下降トレンドを上抜けするかもしれませんし、ここから下落する根拠が薄いです。

しかし、下降トレンドラインが引け、さらにネックライン(サポートライン)を下抜けたということは、下降トレンドラインとネックラインという根拠が2つあるので、下落する圧力が強くなります。

エントリーする根拠は、1つよりも2つ、2つよりも3つの方が良いです。多ければ多いほど、一貫性のあるトレードができますからね。

今回は、下落する根拠は次の3つです。

・パーフェクトオーダー
・下降トレンドラインに沿って下げている
・ネックライン(サポートライン)を下抜けた

そこで、デイトレードは、このようなポイントでエントリーします。

最初は、どこでエントリーしていか分かりませんでした。

しかし、パーフェクトオーダーを見つけ、2種類のライン引くことで、エントリーポイントが浮き出てきました。ちなみに、斜めのラインは、次のように引くこともできます。

Bの上昇トレンドラインは、トレンドの向きとは逆の傾きになります。これを、トレンドとは逆方向のラインで、「カウンタートレンドライン」といいます。

AとBの斜めのラインを引くことで、高値切り下げ、安値切り上げの「三角もち合い」になっていることが分かります。この三角もち合いを下抜けていますので、下降トレンド回帰して、下方向へ「値が走る」可能性が高くなります。

エントリーポイントを、もう一度振り返ってみましょう。

・移動平均線がパーフェクトオーダーであること
ネックラインが引けること(横、斜めどちらでも良し)

ネックラインは、2本以上引けるといいでしょう。根拠が2つのほうが、下落する可能性が強くなり、勝率が格段に上がります。パーフェクトオーダーのときに、横と斜めのラインを引き、情報を引き出していきます。 

3.2. イグジット

 次に、イグジットのルールです。

エントリーポイントが「値が走るポイント」だとしたら、イグジットは、「値が止まるポイント」で行ないます。

一連のトレードで、ゴールになる部分です。かりに、最適なエントリーができても、イグジットが無計画だと、そのトレードを利益にすることができません。せっかく含み益になったのに、含み損に転じて損切りとなると、メンタルがつらいですよね。

トレードは、「入るのは簡単だけど出るのが難しい」と言われます。確かに、エントリーはいつ、どこで、どんな通貨ペアでもできますし、トレードルールが無くてもエントリーはできます。しかし、出口戦略をきちんと考えていないと、エントリーしてから混乱することになります。

イグジットといっても一つではなく、次の2つを考える必要があります。

・利益確定
・損切り

利益確定

 

エントリーしてトレンドに乗ったあと、利益確定は、値が止まるポイントで行ないます。たとえ下降トレンドだとしても、一方向へ下げ続けることはなく、上げ下げを繰り返しながら、徐々に下げていきます。下降トレンドの、「一時的にトレンドが止まるポイント」でイグジットするということです。

そのポイントを、次の4つで見極めます。

①直近もみ幅の2倍
②アウトライン到達
③値幅観測
④節目に到達

考え方は、とても簡単です。
ラインを引いて、そのラインまで到達したらイグジットするだけです。

4つを順番に見ていきましょう。

①直近もみ幅の2倍

 

直近のもみ幅(レンジ幅)とは、高値を切り上げることもなく、安値を切り下げることもなく、何度か反転して一定のレンジ幅をキープしていた値幅のことです。

2本のネックライン(サポートラインとレジスタンスライン)を引くと、もみ幅を出すことができます。

Aでエントリーしたら、直近のもみ幅の2倍を計算し、Bにタッチしたらイグジットします。今回だと、利幅は約30pipsです。

この後の3つの方法と合わせ、その時に使いやすい方法でイグジットします。

②アウトライン到達

 

アウトラインとは、下降トレンドラインをそのまま外側へ移動したラインのことです。

下降トレンドラインは、切り下げている高値どうしを結んだラインですよね。アウトラインは、「トレンドラインと同じ角度のライン」を安値側へ(アウト側へ)移動したラインです。

※トレンドラインとアウトラインの組み合わせを、チャネルラインと言います。チャネルライン=トレンドライン+アウトラインです。

アウトラインのAにタッチしたら、イグジットします。上述した、もみ幅の2倍とはイグジットポイントが異なります。

どちらが良いというのはなく、相場に合わせて使い分けるといいでしょう。エントリーは値が走るポイントでしたが、イグジットは値が止まるポイントです。値が止まるポイントは、たくさんあります。よって、どこでイグジットしてもいいというわけです。

ちなみに、チャネルラインは、イグジットだけでなくチャート分析全般に使えます。チャネルラインが引けるようになると、デイトレードでは間違いなく勝てるようになります。日々の収支ブログでもよく引いていますので、参考にしてください。

③値幅観測

 

3つ目のイグジット方法は、「値幅観測」です。
値幅観測は、値幅計算とも言い、昔からあるテクニカル分析です。

最初にチャネルラインを引き、そのチャネルラインを移動させて値幅観測しますので、一つ目のレンジ幅と考え方は似ています。観測方法が少し違うだけです。

値幅観測は、4つの方法があります。

1.V計算
2.NT計算
3.N計算
4.E計算

これから説明しますが、4つに共通していることがあります。

・N波動が基準となっている
・2倍の値幅

下図を見てください。上昇トレンドの場合です。
全てN波動になっていることに注目してください(N波動については5章で詳しく説明しています)。ただ、これだけ見てもよく分からないと思いますので、この後の具体例を見ながら理解していきましょう。

上昇トレンドのN波動は、上昇→下降→上昇の3段階ですね。この波の中で、「どこの値幅の2倍を取るか」という違いです。あくまでも、基準はN波動です。

トレンドの起点があれば、必ずゴールがあります。もし起点が分かれば、どこで値が止まりやすいか、答えが出てきます。それがイグジットポイントとして最適ではないか、ということです。

覚えるコツとしては、先に到達する順番を知っておくことです。

それが、値幅の短い順になります。トレンドが発生すると、まずV計算ができます。次に、NT計算、N計算、E計算という順番で進みます。V計算とNT計算は、同じ位になることもありますので、次のようにイメージしてください。

V計算もしくはNT計算 → N計算 → E計算

利益確定をするのは、どの計算方法でも構いません。そのときの相場で判断するようにします。V計算(またはNT計算)を達成し、さらにトレンドが進んだらN計算をし、最後に一番値幅を出すE計算をするイメージです。

ただ、トレンドが強いと、ほとんどの場合は最終的にE計算を達成します。E計算を達成すると、N波動が完成し、次の相場へと移行していきます。

注意することは、いつも特定の計算方法にしぼらないことです。たとえばV計算ばかり見ていると、いつも小さな利幅しか取れません。逆に、E計算ばかりを頼りにしていると、そこまで到達する前に相場が反転し、含み益から含み損になる可能性が高くなります。

相場に応じて、4つの値幅計算を使い分けるようにします。ただ、「じゃあ、どれを使えばいいの?」となりますよね。

そこで、基準を作ると良いです。私の場合は、N計算を基本にしています。トレンドが出たら、とりあえずN計算が出ることを念頭に置き、ラインを引きます。N計算より短い値幅になるのか(V計算、NT計算)、それとも長くなるか(E計算)を考えます。N計算は、N波動と同じNなので、分かりやすくておすすめです。 

④節目に到達

 

節目とは、サポートラインやレジスタンスラインなど、水平ラインを引いたときにできる価格帯とお考えください。水平ラインが引けるということは、過去に何度か反発や反落をしている価格帯のはずです。それが、相場の節になるということです。

トレンドが発生すると、何かの壁に当たるまでぐんぐん進みます。そして、サポートラインやレジスタンスラインが、壁になるということです。

壁に到達すると、売買が急増し、ボラティリティが高くなるなどします。ブレイクか反転か、迷うことになりますので、イグジットして利益は確保しておきます。

なお、キリの良い数字も節目になるので、頭に入れておいてください。たとえば、ドル円なら107.00円、107.50円といった、50銭(50pips)おきの価格です。ユーロドルなら、1.1200という数字です。ラインが引けなくても、意識される数字です。

損切りルール

 

損切りのルールは、たった一つです。

「ネックラインを抜けたら損切りする」です。

ネックラインとは、サポートラインやレジスタンスライン、トレンドラインで節目になる箇所です。エントリーするとき、「値が走り出すポイント」にラインを引きましたね。

損切りは、このようなポイントを逆行したときです。ココから下げると思ったのに下げなかったとき、損切りをします。数字で-20pipsや-30pipsなどと決めるわけではありません。あくまでも、思っていた方向に進まなかったときです。

また、損切りのタイミングは、ネックラインを抜けて15分足が確定したときがいいでしょう。

そうすると、ヒゲにならずに陽線や陰線が確定しますね。それが、-10pipsのときもあれば、-30pipsのときもあります。ただ、全て15分足が確定したときに損切りすると、ラインの引き方によっては、ネックラインを抜ける場合もあれば、まだ抜けていない場合もあります。

このあたりは、人によってラインの引き方が異なるため、裁量判断になります。ローソク足のヒゲと実体のどちらに引くかにより、ネックラインの見え方が異なりますからね。 

4.トレードルール(逆張り)

順張りは、値が走るポイントでエントリーしました。

一方、逆張りは、順張りで利益確定するような「値が止まるポイント」でエントリーします。 

4.1. エントリー

値が止まるポイントとは、一つのトレンドが発生したあと、トレンドが終焉し、反転する場面です。

下図を見てください。

チャートの左から、上昇トレンドが続いています。右側の天井圏で、ダブルトップを形成していることが分かります。

ダブルトップは、2つの高値が天井になり、アルファベットのWに似ていることから、この名がついています。往々にして、ダブルトップはトレンドが反転するときに現われます。

ただ、ダブルトップが出ただけでは、反転するとは限りません。チェックするのは、ネックラインを下抜けることです。

まず、ネックラインを見つけます。
Aが直近の高値で、Bでレジスタンスラインの役目をしています。Bで上抜けると、レジスタンスラインがサポートラインに役割転換し、Cがサポートラインになります。このAのような目立った高値があるとき、ネックラインが引けますね。

このネックラインを下抜けると、上昇トレンドがいったん否定されます。そして、ネックラインを下抜けたCのポイントが、売りシグナルです。上昇トレンドが終わり、ネックラインを下抜けたので、下に走る可能性が高いポイントです。

ダブルトップ以外にも、下がる根拠があります。実は、上昇トレンドラインも引くことができます。下記チャートを見てください。

Cは、ネックラインと上昇トレンドラインが、交差するポイントです。

2つのサポート帯が重なっていますので、上昇トレンドを継続させるなら、ここで反発しなければなりません。根拠が2つ重なった強いサポート帯です。

逆に、ここを下抜けると、上昇トレンドが否定されます。Cで売りシグナルですが、反発することもあるので、下抜けたという事実を確認してからエントリーします。下抜けを期待して、Cより上の価格で売りエントリーするのは、非常に危険です。

あくまでも、「下抜けを確認してから」、エントリーしてください。

4.2. 逆張りはトレード範囲が狭いので注意

反転するポイントをしっかり見極めれば、逆張りでも的確なエントリーをすることができます。

ただ、逆張りは、順張りに比べてトレードできる範囲が少ないので、注意が必要です。下記チャートを見てください。

順張りよりも、逆張りの領域が極端に少ないことが分かります。

もちろん順張りの領域でも、逆張りは可能です。ただ、逆張りはトレンドに逆らいます。順張りよりも難易度が高くなるので、まずはトレンドフォローができるようになりましょう。

大事なことは、トレンドの流れをしっかりと見極めることです。これができれば、順張りで勝てるようになり、値が止まるポイントも分かるようになるので逆張りもできるようになる、というイメージです。優先順位は順張りなので、間違いないようにしてください。

4.3. イグジット

逆張りの決済方法は、順張りと同じ考え方で、次の4つです。

・直近もみ幅の2倍
・アウトライン到達
・値幅観測
・節目に到達

逆張りは、値幅を計算する領域が狭いので、狙えるpipsも少ないです。また、N波動も小さくなります。たとえば、今回の相場だと、N波動は次のようになります。

N波動が出て、ひとまず達成感があります。値幅を達成したら、逆張りは終了になります。トレンドが発生してるときの順張りのように、何度も売りでエントリーするようなことはありません。チャンスは1回だとお考えください。

逆張りの領域を、移動平均線でとらえるのも分かりやすいです。トレンドが終了すると、パーフェクトオーダーも終わります。そうすると、ローソク足が25EMAより下にきます。

ローソク足が25EMAを下抜け、25EMAも下向きになっていますね。そのあとは、3本の移動平均線にローソク足が挟まれています。直近の安値を切り下げ、かつ、3本の移動平均線に挟まれていますし、3本の移動平均線の向きがバラバラです。上昇トレンドとは言えないでしょう。

そして、200EMAまで下げていますね。逆張りの場合、200EMAに到達したら終わりだとお考えください。ここから先は、別の相場に移行することになります。逆張りは、エントリーから利益確定まで、25EMAから200EMAの間で終わります。

損切りも、順張りと同じ考え方です。

ネックラインを上抜けたら損切りします。「下がるならココから」というポイントを上抜け、ローソク足が確定したら損切りします。

5.勝つために絶対に必要な8つの仕組み

ここからは、「極めて重要な相場の仕組み」をお伝えします。

ルールを遂行するためには、相場の仕組みを根本から理解しなければなりません。これから説明することをしっかり落とし込めば、なぜ私のデイトレードが勝てるのか、理解できると思います。

5.1. トレンドはN波動を描く

トレンド発生時の上昇→押し目→上昇を線で描くと、Nの字になります。「トレンドは必ずNの字で動く」、と覚えておくと便利です。

次のチャートを見てください。

①②③は、全てNの字ですね。これをN波動と言い、相場の動きを一言でまとめたテクニカル分析方法です。分かりやすく、的確ですね。

では、なぜN波動になるのでしょうか。

それは、あなたが売買する手順と同じことを、全世界のトレーダーも行なっているからです。具体的に、次のようになります。

まず、買いが急増し、上昇トレンドがでます。そうすると、買いが買いを呼び、どんどん上げていきます。ある程度上昇すると、買いポジションを持っていたトレーダーは、含み益になります。すると今度は、利益を確保しようとするトレーダーが、買いポジションを決済します。

買いポジションを決済する、これは売りになります。買いよりも売りの方が多いと、価格は下がり始めます。また、買いポジションを決済するポイントでは、上がり過ぎたから下がるだろうと予測し、新規に売りポジションを持つトレーダーもいます。

つまり、「決済の売り」と「新規の売り」があります。これが増えるポイントで、下げ始めることになります。

しかし、少し下げると、買いポジションを決済したトレーダーが、また上がるだろうと予測して買い始めます。また、最初の上昇に乗れなかったトレーダーは、次の上昇トレンドでは絶対に乗りたいと考えますので、新規のトレーダーも買い始めます。これが、押し目となります。

このように、押し目を付けるプロセスがN波動になるのです。

トレンドは、高値と安値を切り上げながら、一見ランダムに動いているように見えます。しかし、相場は全てこのN波動で説明ができるほど、明確に現れます。トレンドの基本的な知識なので、必ず覚えておきましょう。

5.2. エリオット波動は上昇5波下降3波

トレンドは、ひとたび発生すると、それが否定されるまで続きます。

上昇トレンドなら、一時的に下がるものの、それが押し目になって何度もN波動をつくり、一連のトレンドになります。この流れを「エリオット波動」といい、「5つの上昇波と3つの下降波で一つのトレンドが完結する」という定義です。

エリオット波動は、それ自体でエントリーポイントが分かることはありません。

しかし、相場の仕組みとして知っておくべきです。昔から言い伝えられているテクニカル分析なので、少なくとも間違った見方ではないでしょう。トレンドが発生したときに、今が第二波なのか、第五波なのか、考えることで、戦略が立てやすくなります。

エリオット波動を分解すると、必ず一つのN波動になる、と認識しておくと便利です。どんな複雑なエリオット波動でも、N波動が重なっているだけ、と考えてみてください。

5.3. I、V、N、Sの4つの波動

エリオット波動を構成しているのが、4つの波動です。

・I波動
・V波動
・N波動
・S波動

これら4つの波動が連なり、ひとつのエリオット波動ができるということです。詳しく見ていきましょう。

I波動は、急騰や急落している一方向のローソク足のことです。

V波動は、I波動が出たあとに反転し、同じようなI波動がでてV字になった形です。たとえば、急落したにもかかわらず、勢いよく全戻しした相場を「V字回復」と言いますね。そのV字のことです。

急騰後にすぐ急落すると、「逆V字」や「行って来い」などと言います。I波動やV波動は、N波動の構成要素です。IやVが続くとNになり、Nが続くと一連のトレンドが完成し、エリオット波動になるわけです。

次にS波動です。
これが一番重要なので、さらに詳しく見ていきましょう。

5.4. デイトレードはS波動が極めて重要

I、V、Nは、相場の流れをつかむために必要ですが、エントリーポイントを示唆するわけではありません。しかし、S波動はエントリーポイントになるので、極めて重要です。

次のチャートを見てください。詳しく説明します。

上昇してきた価格が、Aで反落しています。

このとき、Aが高値になりましたので、次にAの価格帯にくると、レジスタンスラインになります。そのあとAを上抜けました。このような、レジスタンスラインを上抜けたポイントが今度はサポートラインになります。Bのポイントです。

1本のネックラインでも、レジスタンスラインからサポートラインに役割が変わるということです。これをロールリバーサルと言います。ロールは役割、リバーサルは転換です。

そして、ロールリバーサルの後にネックラインにぶつかって反発する値動きを、S波動と言います。デイトレードで、とてもチャンスになる重要な値動きの仕組みなので、ぜひ覚えておいてください。

Bでは、反発して絶好の押し目になっていますね。サポートラインになっているので、買い圧力がかかったということです。この圧力は、Aのレジスタンス帯の上ブレイクが大きければ大きいほど、そのあと、Bのようなサポート帯の買い圧力も強くなります。

なぜなら、レジスタンスラインをブレイクしたとき、急騰して値幅が出たということは、大量の買いが入っていますね。多くのトレーダーが、買いポジションを持っています。しばらく含み益ですが、Bまで落ちてくると、含み益が無くなります。Bを下抜けると今度は含み損になるため、なんとしても下へいくことは阻止したいポイントです。

そのため、Bは買い注文が入りやすいポイントです。

トレンドが出始める、つまり、上昇トレンド回帰する絶好のポイントになります。ここを踏ん張れば、上昇の次の波が作れるということです。逆に、Bを下抜けると、今度はレジスタンスラインになります。

5.5. トレンドフォローの狙い目は第三波と第五波

トレンド全体を一つの形として捉えると、上述のように必ずN波動になります。

そこで、トレンドが発生したときに、N波動が出る認識をしておくと「この後はこんな形になりやすい」というイメージができます。

ただし、トレンドの出始めである第一波は、後付けで分かることが多いです。天底でエントリーするのは難しく、トレンドが発生する前にエントリーするのは現実的ではありません。そこで、「第三波と第五波で利益を上げる」のがおすすめです。

次のチャートを見てください。

第一波で利益を上げるのは、難易度が高いです。

それよりも、パーフェクトオーダーになって押し目(第二波)をつけたあとの第三波だと、ネックラインも引けますし、エントリーからイグジットまでのイメージが立てやすいです。

第五波も同じです。

トレンドが発生していることは明確で、パーフェクトオーダーですよね。トレンドフォローするなら、押し目(第四波)をつけたあとの上昇に乗りましょう。

このように、トレンド全体を「N波動」という一つの形としてとらえると、エントリーとイグジットのイメージがしやすくなります。N波動の集合体がエリオット波動なので、「エリオット波動のどこにいるのか?」と意識するだけでも、エントリーからイグジットまでの戦略が立てやすいです。

また、損切りも決めやすいので、安定したトレードが可能になります。勝てる土俵は第三波と第五波である、と覚えておきましょう。 

5.6. チャートパターン

チャートパターンとは、ローソク足が集まってある形になったものです。チャートパターンが出ると、「その後の値動きがこうなりやすい」という型が決まっています。

そのため、チャートパターンを発見すると、戦略が立てやすくなるのです。また、必然的にネックラインが引けるので、サポート帯やレジスタンス帯が明確になります。

チャートパターンは、次の3つが重要です。

・三角もち合い
・ダブルトップ
・ヘッド&ショルダーズ

重要なことは、相場のどの場面でチャートパターンが出たかです。場面により、戦略の立て方が変わってきます。ただし、「その後の値動きがこうなりやすい」という型があるので、トレードしやすいです。

順番に見ていきましょう。

三角もち合い

 

2本のラインを引き、三角の形になるパターンです。

三角の先端にいくほど、その後のブレイクが強くなります。上下どちらにブレイクするか分からないので、パーフェクトオーダーなどもチェックします。

上記チャートの場合、ローソク足が高値を切り上げ、移動平均線もパーフェクトオーダーになっているので、押し出されるように上値ブレイクしています。

ダブルトップ

 

ダブルトップは、高値を2回つけてから下げるパターンです。
天井圏で見られ、トレンド転換を示唆します。

重要になるのは、ネックラインです。

「4.逆張りのトレードルール」で説明したチャートパターンですね。

ネックラインで反発するか、それとも下抜けるかどうか、待つことが重要です。予測すると賭けになるので、予測せずに待つことです。

ヘッド&ショルダーズ

 

名前の通り、3つの高値が、頭と両肩に見えるパターンです。

ヘッド&ショルダーズは、ダブルトップと同じ考え方です。

トレンド転換を示唆し、ネックラインが重要になります。高値の付け方が、ダブルトップ型か、ヘッド&ショルダーズか、という違いだけなので、同類とお考えください。

ダブルトップやヘッド&ショルダーズは、上昇トレンドの転換を見極めるチャートパターンです。そのため、「4.1. エントリー」で説明したように、逆張りで使うことができます。

また、トレンドが発生しているとき、「トレンド方向に」ヘッド&ショルダーズが出ると、信頼度が極めて高くなります。

下図を見てください。

下降トレンドの最中に、一時的な戻り場面で、ヘッド&ショルダーズが出ています。戻りということは、少なからず上昇します。上昇しているときにヘッド&ショルダーズが出て、ネックラインを下抜けると下落しやすくなります。

「木を見て森を見ず」ということわざの通りで、一時的な戻りが「木」なら、大きな下降トレンドが「森」です。ヘッド&ショルダーズは、相場が下落するチャートパターンです。そのため、下降トレンドの戻りでヘッド&ショルダーズができると、さらに下落していくということです。

このように、ラインを引くだけよりも、チャートパターンまで認識できるようになると、間違いなくデイトレードで勝つことができるでしょう。より確度の高いエントリーポイントを見つけることができるからです。

5.7. マルチタイムフレーム

 マルチタイムフレームは、ひとつの時間軸だけで流れを判断するのではなく、上位足と下位足をセットでとらえるチャート分析方法です。

本デイトレード手法は15分足でタイミングをはかりますが、15分足よりも上位のローソク足、たとえば1時間足、4時間足、日足の流れを最初にチェックします。

デイトレードでは、15分足と上位足の方向性が同じとき、勝率が高くて利幅も取れるトレードが可能になります。

かりに、15分足が上昇トレンドだとしても、4時間足が下降トレンドなら、方向性が違いますね。

15分足のトレンドフォローで買いポジションを持ったとします。もし、4時間足で下降トレンド回帰すると、損切りの確率が一段と高まります。なぜなら、買いポジションは、4時間足に対して逆張りになるからです。

これが、4時間足も15分足も下降トレンドであれば、極端にいうと、15分足のどこでエントリーしようが、トレンドフォローになります。トレンド回帰さえすれば、含み益になりますよね。トレンド回帰したということは、N波動を描く可能性が高く、値がぐんぐん走るイメージができますよね。

つまり、上位足にそったトレンドフォローは利が伸ばせるということです。逆に、損切りはネックラインを逆方向へ抜けたら行なってください。そうすれば、損切りは小さくなります。

5.8. ネックラインを引けるようになると勝てる!

ネックラインはこれまで説明した通り、「値が走る」もしくは「値が止まる」可能性があるラインです。

「このラインで反発や反落を繰り返している」「未来はこのラインで価格が反応しそう」という引き方で良いです。それが、斜めに引いたトレンドラインかもしれませんし、真横に引いた水平ラインかもしれません。

最初は、上手くネックラインを引くのが難しく感じるかもしれません。なぜなら、ローソク足を突っ切って引くことがあるラインだからです。

上昇トレンドラインは、安値どうしを結ぶだけですね。レジスタンスラインも、高値同士を横に引くだけです。チャートで目立った箇所に引くことになるので、誰でも引けるはずです。

しかし、ネックラインはレジスタンスにもサポートにもなって、ローソク足の実体を突き抜けたりしますので、チャートをパッと見て分かるようなものではありません。ただ、何度も引いていると必ず引けるようになるので、ひたすら練習を繰り返してくださいね。

逆に、ローソク足を突っ切るネックラインが引けるようになると、未来に価格が走る/止まるポイントが予測できるようになります。これは、大きな引き出しの一つになります。

私は、ネックラインを自然に引けるようになってから、デイトレードで安定して勝てるようになりました。ぜひ、引けるようになってください。

5.9. 6つのラインで確実にエントリーポイントを絞る

チャート分析をするとき、ローソク足と移動平均線をチェックし、次にラインを引くようにします。

少し大げさに言うと、最初は「とにかくラインを引きまくる」ことです。ラインを引きまくると、エントリーポイントが浮き出てくるイメージです。

最初から上手くラインを引くことはできないので、ローソク足が見えなくなる位ラインを引き、それを消してまた引き直すという作業を繰り返し、ようやく機能する1本のラインを見つけることができます。

これまでに、サポートラインやトレンドラインなど、多くのラインを紹介してきましたが、ラインの種類は全部で6種類ありましたね。

・トレンドライン
・サポートライン
・レジスタンスライン
・アウトライン
・チャネルライン
・カウンターライン

これらのラインをある程度使えるようになれば、デイトレードでは間違いなく勝てると思います。

もちろん損切りもたくさんありますが、ラインが引けると、何度も繰り返しお伝えしてきた「値が走るポイント」「値が止まるポイント」が分かるようになります。そうすると、おのずと「期待値の高いトレード」をするようになるので、勝てるということです。

意識して引くようにしてみてください。

6. まとめ

最後に、簡単にトレードルールをまとめておきます。

要点まとめ

≪トレードルール≫

1.値が走るポイントで順張り
2.値が止まるポイントで逆張り
3.見極めは、3本の移動平均線、6つのライン、チャートパターンで
4.イグジット値が止まるポイントで、損切りはネックラインを逆行した時

本デイトレード手法は、どんな相場でも使えるので、ぜひ試してみてください。

この手法を使い、日々どのようなトレードをしているのかは、収支ブログで公開しています。トレードポイントも書いているので、参考にしてください。この記事で手法を知り、日々のトレードポイントを見ていただくことで、スキルが一番早く身につくかもしれません。実際の相場で、どうやってトレードしているのか、ブログでお読みいただければ幸いです。

ボラティリティが低いからトレードチャンスがない、ということはありません。また、メジャー通貨ペアなら、どれでも応用できます。通貨ペア毎にラインを引いて比較すると、ラインの効き具合など分かるので、チャート分析が面白くなると思います。

ぜひ、日々の相場で本デイトレード手法を実践してください。