FXで勝てるようになるまでの期間｜道のりは何年？

FXは、空いた時間に、少額から誰でもスタートできる投資です。そのため、副業として人気があります。このページにたどり着いた方は、FXをやってみたいと思うと同時に、次のような疑問を持つのではないでしょうか。

「どれらいで勝てるようになるのか？」

いつまでに、どれ位勉強すればトレードで利益が出るようになるか、目安が知りたいですよね。何も分からないままスタートしても、本当に勝てるようになるのか不安になります。無謀な計画を立ててしまうことにもなりかねません。

この記事では、独学で学び、専業トレーダーになった私の経験をもとに、勝てるようになるまでの期間をお伝えします。

１．私が勝てるようになったのは5年

どれくらい勉強したら勝てるようになりたいですか？

など・・・
漠然と、このように考えるかもしれません。

私がFXを始めたのは15年前ですが、「1年位勉強すれば本業と同じ位稼げそうだ」と考えていました。しかし、実際には、そう簡単にうまくいきませんでした。FXを始めてから勝てるようになった期間は5年です。

私は、2008年のリーマンショックで、1,000万円の大損をしました。

それまでは、スキャルピングをやったことがなかったのですが、大損をきっかけにスキャルピングに特化したら、ものすごい勢いで勝てるようになりました。3か月目には、月100万円を超えていました。それまでは手ごたえがありませんでしたが、さすがにこの時は「これはコツをつかんだな」という感覚があったのを覚えています。

それまでに、5年かかったということです。

ここから、1年ちょっとで大損した1000万円を取り返し、5年で1億円を達成することができました（トレードを始めてから1億円稼ぐまで10年です）。

5年を長く感じるか、それとも短く感じるかは、トレードに対する取り組み方によって変わってきます。一つ言えることは、私がFXを始めた頃と違い、今は勝つためのノウハウが普及しています。書籍やブログ、ツイッターなど、情報はたくさんあります。そのため、私のように5年かからずして勝てるようになるでしょう。

この記事を参考にし、おおよその目安をたててみてください。どれくらいやれば勝てるようになるのか、期間が分かれば、不安が払しょくできて安心して取り組めると思います。そして、人生設計が立てられるようになります。

２．勝てる道のりの設定方法

それでは、勝てるまでの期間を考えていきましょう。

トレーダー毎に、資金や取り組める時間、知識や本気度など異なりますので、一概に「何年がいい」と決めることはできません。

これからお伝えすることは、私の経験則をもとに設定した期間です。私が初心者のときに考えていたことと、今日現在で思い返してみてわかることを組み合わせ、導き出した答えです。

2.1. おすすめの期間設定は3年

1日3時間をトレードにあてるとして、「勝てるまでの設定期間は3年」にすることがおすすめです。

FXを最初から本業で始める方は少ないです。

あくまでも、本業の片手間で行なう副業だと思います。そのため、1日にトレードに割ける時間は限られますよね。私が20代のサラリーマン時代、帰宅後の21時～26時まで、毎日5時間をトレードの時間に充てていました（食事や入浴があるので実質3～4時間）。そのほか、往復の通勤電車と土日を勉強に充てることで、1週間に40時間前後トレードのことを考えていました。

5年間で1万時間になります。

「1万時間の法則」という言葉がありますが、私が勝てるようになったのは、ちょうど1万時間だったということです。ただ、私は独学でかなり遠回りしたので、これを読んでいる方は、勝てるようになるまで1万時間は必要ないでしょう（1万時間の法則については後述します）。

3年だと、長いですか？それとも、たった3年でいいの？と感じるでしょうか？

少しつっこんで考えていきましょう。

2.2. 仕事なら40年はやるはず

なぜ3年がおすすめかというと、長すぎず短すぎないからです。

大半のトレーダーは、過去の私と同じように、早く稼ぎたいがために3年よりも短い期間で設定するのではないでしょうか。逆に、3年間トレードして利益が出ないと、悲しいものがあります。3年も投資をして実りがないと、時間の無駄に感じて馬鹿らしくなり、FXを止めてしまう方もいるでしょう。

しかし、よく考えてみてください。

普通の仕事なら、定年まで続けますよね。
新卒で会社に入ったら、仕事はあと40年は続けるはずです。どんな仕事であれ、最初の3年は、スキルを身に付ける修業期間ですよね。最初からミスなく仕事できるはずないです。3年くらい仕事すれば、一通りの業務がこなせるのではないでしょうか。

そして、4年目くらいから給料も上がって仕事も楽しくなってくるはずです。効率よく仕事できるでしょうし、ここからが稼ぎ時ではないでしょうか。最初の3年間で、大きく稼ぐことはできません。逆に、会社からみたら最初の3年間は人件費でマイナスかもしれません。

トレードも同じです。

もし勝てるようになれば、これから何十年も続けるはずです。40年はやらないにしても、20年や30年はやるでしょう。数十年の投資人生うち、勝てるまでの勉強期間と考えれば3年は長くはないと思います。

3年先をゴールと考えるから、長く感じるのです。30年先をゴールにすれば、最初の3年は、ほんのスタート時期でしかありません。

私が、5年間勝てなくても続けられたのは、このような考えをしていたからです。この先、最低30年はトレードするつもりでしたので、「最初の何年かは勝てないだろうな」と思っていました。逆に、「勝てるようになったらその先ずっと稼げるな」という捉え方をしていました。

もし、「1年で結果を出す」「3年で稼げなければやめる」という考えなら、途中で止めていたでしょう。勝てるまでの期間を長くしていたからこそ、実際に勝てるようになったのです。そして、FXを初めてから、10年で1億円を突破しました。勝てるようになると、FXはあっという間に利益が積みあがっていきます。

30年トレードするとして、最初の3年は勉強期間、残りの27年は稼げる期間だと考えてみてください。充分すぎるほど稼げますね。投資は、長い視点で取り組むと、焦りも無くなります。

2.3. 長い視点で取り組むと早く勝てる

石の上にも3年、ということわざの通り、3年勉強するつもりで取り組めば、本当に勝てるようになります。しかし、それでも長いと感じる方もいると思います。

ご安心ください。

3年勉強するつもりで本気で取り組めば、実際には、3年かからずして勝てるようになります。逆に、1年で勝とうとすると、負けられなくなってプレッシャーがかかり、損切りでできないなどトレードに悪影響が出るでしょう。設定期間が短すぎるのです。

初心者がプレッシャーをかかえてトレードしても、勝てるはずがないです。近道しようとして迷子になり、逆に時間がかかってしまった、ということになりかねませんので注意してください。

3年かけるつもりで、あーだこーだと真剣に日々取り組んでいれば、3年かからずして勝てるようになります。これまでFXをやってきて、そんな印象を持っています。

３．短期間で勝っても続かないわけ

勝てるまでの期間を設定しても、その通りに進むかどうかは分かりません。

私のように5年くらいかかるトレーダーもいれば、10年位かかる場合もあるでしょう。逆に、1年かからずして勝つ方もいます。現実に、短期で爆発的に勝つトレーダーはたくさんいます。コツをつかむのが早いということは、センスがあるのでしょう。短期で勝てるのはすごいことですね。

ただし、一つ注意しておきたい点は、その勝ちが「一時的なものかもしれない」ということです。勝てるようになったことと、勝ち続けられることは全く違います。コツをつかんだからといって、その先30年間、安定して利益を出し続けることにはなりません。

また、声を大にして言いたいことは、短期間で大きく稼いだトレーダーほど、そのあと資金を失うスピードも速いということです。

その理由は、メンタルがついてこないことと、知識不足によるもので、次の2つです。

前者がメンタルの影響で、後者が知識不足によるものです。
詳しく見ていきましょう。

3.1. 稼ぎ慣れていないのでお金を扱えない

宝くじで3億円を当てたら、誰もが嬉しいですよね。

もう人生勝ち組のような感覚になるはずです。しかし、高額当選をした人が、そのあとの人生で破産するなど、不幸になるケースは後を絶たないといいます。今でこそ、私もよくわかります。

なぜでしょうか？

大きな理由の一つに、短期間で大きな金額を手にしたからです。ある日突然3億円を得ても、これまで扱った経験がないため、どうしたらいいか分からないのです。やっぱり、使いたくなるのが人間ではないでしょうか。

タワーマンションや高級車を買うのは悪いことではありません。満足度は高く、優雅な気持ちになるでしょう。しかし、高額商品を買うと、すぐにお金が無くなります。それに見合う生活をしようとするので、日常的に3億円をむしばんでいきます。

また、妬みや嫉妬を受けて対人関係でトラブルをかかえたり、高額当選した高揚感を抑えきれずに他言して友人関係が変わるなど、お金に振り回されるようになるのでしょう。

かりに、50年かけてコツコツと3億円を貯めてきたなら、高揚感が抑えきれなくなることは無いはずです。つまり、短期間で大金を手にすると、マネーリテラシーやメンタルが追い付けず、お金に振り回されるということです。

これは、トレードにおいて、短期間で爆発的に勝つことと似ています。

お金が増加するスピードに、高額運用するスキルが身につくスピードが追い付かないのです。3億とはいかないまでも、たとえば半年で1000万円勝てたとしても、それを1億にするだけのスキルが半年で身につくとは思えません。

トレードで勝ち始めると、自分はすごいトレーダーになったと思いがちです。また、短期でこんなに増やしたという実績を周りに言いたくなるのが人間です。宝くじと同じですね。しかし、運用スキルは、数か月で身につくものではなく、いろいろな相場を経験して何年・年十年とかかるものです。それを認識しておいた方がいいでしょう。

3.2. 相場は1年を通して完結する

短期間で勝っても長続きしないもう一つの原因は、知識および経験不足によるものです。

数か月で大きな利益を出すと、1年を通して相場を見ていないことになります。相場は、1月から12月など、「1年を通してひとつの相場が完結」します。

その理由は、相場をけん引するのは、巨額な資金で運用している機関投資家だからです。その機関投資家は、半年ごとの上半期下半期、もしくは3か月ごとに四半期があります。そして、1年で決算をむかえますよね。

往々にして、相場は3ヶ月ごとに値動きやトレンドが変わります。機関投資家の全てではありませんが、四半期にあたる3ヶ月をひとつのサイクルとして相場に参加します。そして、4つのクール、つまり1年で運用が終わります。次の年は、新しい運用方針でスタートするでしょう。

そして、季節ごとの変動要因があります。

ゴールデンウイークならアジアタイムは薄商いになります。また、8月や12月は世界中の機関投資家が長期休暇に入るので、どの時間帯でも参加者が少なくなります。そのため、値が飛んだり意図的な急騰や急落を仕掛けてくるなどします。1年を通してトレードすることで、相場の値動きの本質が分かるものです。

日本の季節と同じように、春夏秋冬を過ごすことで、1年の移り変わりが体験できます。春と夏しか経験していないのに、日本の季節を知りつくしたことにならないですよね。春夏秋冬を1度経験してどんなものか知り、そのうえで2年、3年と経験すれば、四季というものが分かるのではないでしょうか。

相場も同じです。

1年のうち、1月から6月で大きく稼いだからといって、相場を知っていることにはなりません。7月から12月は未経験の相場です。1年間トレードして、翌年も利益が出るなら、勝てるようになったと認識していいでしょう。数ヶ月でコツをつかんで勝てるようになるかもしれませんが、1年経過するまではスキルを過信せず、どの季節でもトライしてください。

短期で勝てるようになることは凄いことなので、それを継続させるように意識を向けてください。

４．本気で1万時間やってみよう

ここまで、勝てるまでの道のりは3年で設定するのがおすすめで、そうすると3年かからずして勝てるようになること、長い視点で取り組むこと、短期で勝っても続かないわけを説明しました。

まだ、トレードで勝つという感覚が分からないかもしれませんが、どうせFXをやるなら、本気で取り組んで大きく稼いでほしいと思います。

FXは、取引枚数を上げるだけで利益が青天井なので、億を稼ぐことが可能です。取引枚数を10倍にすれば、同じトレードをやるだけで利益が10倍になります。FXのメリットは、この増やせる仕組みですよね。

私が1億に到達するまで、FXをスタートしてから10年がかかりましたが、会社員のままだったら10年で1億稼ぐのは到底不可能です。FXならそれができる仕組みなので、ぜひ活用してください。

そのために、1万時間をFXに充てるつもりで取り組んでみてください。

上述のように、「1万時間の法則はFXでも当てはまる」と実感しています。私は、これ位やってきたから今の状態があると思っています。偶然ではなく、1万時間をFXに充ててきたから、必然的に稼げていると考えています。

では、1万時間を費やすには、1日にどれくらいFXに取り組めばいいででしょうか？算出してみましょう。

これは、トレードする時間だけではなく、本を読んでいる時や、電車でチャートを見ている時など、FXのことを考えている時間を全て合わせたものでいいでしょう。

また、1万時間やるつもりで取り組むと、3年かからずして勝てるようになるイメージです。1万時間やらないと勝てないわけではありません。

上述のように、これから30年働き続けるとしたら、最初の3年は土台作りです。そのあと7年で稼ぎながらスキルの土台を強固にすれば、あとの20年は資産が増える一方です。FXに限らず、投資は最初の土台作りが一番大変です。長期的な視点で、ぜひ毎日継続してください。

継続していれば、嫌でもスキルアップします。本気で、1万時間やってみてください。 

私は、スキルの土台は出来ているので、強固さをキープするために日々メンテナンスするイメージです。焦らずに頑丈な土台を作り、稼げる土俵を築いてください。

5.  まとめ

勝てるようになるまでの期間は、3年がおすすめです。

そうすれば、3年かからずして勝てるようになるでしょう。あまりにも短い設定をして、自らプレッシャーをかけて自滅しないようにしてください。

大事なことは、他のトレーダーと比較せずに、あなたが勝てるようになるまで継続することです。次の記事も参考にし、諦めずに継続してください。