チャート分析 PR

短期トレンドの30分ルール

昨日はドル円が2回急騰し、数分で終わるのではなく、短期のトレンドが発生しました。1分足レベルの超短期トレンドは、ヘッドラインなどで突然出ることがあります。そういう時は、『30分ほど継続するのが基本』と捉えています。値幅とかテクニカルを考えず、時間的な基準です。

30分という基準を持っていると、スキャルピングにおける順張りと逆張りの戦略はある程度決まってきます。昨日の1回目の短期トレンドが次のチャートです。

トレンドの出始めなら、順張り回転は値が動いてからスタートできます。一方、逆張りは最初の上昇で捕まって損切りしないと、30分程度上がる想定ですから、大変なことになります。ですから、トレンドの出始めで捕まってはいけません。

そして、重要になるのが押し目です。押し目ができたら、順張りのチャンスです。ただ、今回はAとBが押し目ですが、それはかなり浅く、渦中では押し目に思えないと思います。難しかったと思われる短期トレンドです。

次に、ニューヨーク時間の短期トレンドを見てみます。

AとBが押し目ですが、特にAが深い押し目で移動平均線まで押しており、順張りしやすい形です。Bも、移動平均線まで押してはいませんが陰線がしっかり出ているので、判断はしやすいと思います。ここは実際にチャート見てましたが、押し目はゆっくり、トレンド回帰するときはスピード感が出ていて、トレードはしやすかったです。

30分程度の短期トレンドについては、2021年2022年に書いていました。

注意点は、ヘッドラインや経済指標で反応しても、それが上ヒゲや下ヒゲになることも多く、必ず短期トレンドにはならない、ということです。1本だけ急騰し、数分後には全戻しして無かったことになるパターンも多いです。ですから、相場が動き始めた時、全て短期トレンドが出る前提で順張りすると、連敗します。また、30分はあくまでも基準です。10分で終わることもあれば、1時間になることもあります。

押し目や戻りをつけたのに、そこからトレンド回帰しなかったら、すぐに目線をニュートラルにするなど様子見しなければなりません。

『もしトレンドが継続するなら』30分程度は続く、という捉え方です。しかし、時間的な基準を持っているからこそ、そうなった時と、ならなかった時のトレードの切り替えができるわけです。1分足のスキャルピングでは、こういった時間的な基準もトレード方法につながります。

※次の記事では違った短期トレンドを書きました。よろしければ参考にどうぞ。