トレード手法には、メリットとデメリットがあります。
スキャルピングのメリットは、イグジットまでの時間が短いので、ポジションホールド中の損益変動が少なく、1回ごとの損益がある程度予測できます。損失も限定できます。その反面、トレード回数が多くなりスプレッドという手数料が大量に発生します。
大きなメリットは、なんといっても目の前のチャートで判断できることです。画面に映っているチャートをもとにエントリーし、すぐに結果が出るので、かなり楽です。数秒から数分先のことだけを考えればいいので、損益変動が少なくメンタルが楽です。1日先、1か月先となると、その間の変動が激しくなり、とたんに難しくなります。
たとえば昨日のトレードを一部見ると(下記画像)、Aのところで連敗しているものの、損失が限定されています。エントリーが間違っていれば、損切りをすればいいだけです。時間が短いのでそのポジションに思い入れがなく、損切りしやすいです。
※損大利小や大損もあります。あくまでも、うまくいった例として載せておきます。また、4つの口座でスプレッドが有利なところでエントリーし、両建てもするのでチャートとおりの履歴ではありません。
損切りを行なってさえいれば、あとは期待値とおりの結果になるのでしょう。期待値を高くするには、チャート分析が欠かせません。フィボナッチ61.8%が移動平均線の押し目ですから、ここで上がらなければ行って来いという場面です。ここから上がったので、あとは上目線です。
移動平均線に角度ができればラインを引き、その流れが継続する限り回転売買できます。ABの角度でラインが引ければ、Cが出てきます。
スキャルピングのメリットを享受するには、チャート分析に期待値があることが前提です。あとは資金管理とか、時間帯とかさまざまな側面が影響して損益が確定します。トレードはそもそも、手法のメリットとチャート分析の掛け算ではないかと思います。
「スキャルピングのメリット×チャート分析の期待値」
これが結果として出るのでしょう。
あるときはスキャルピングしたり、気分次第であるときはスイングトレードになったりすると、期待値の算出ができません。もちろん相場によって手法を使い分けているなら問題ありませんが、相場観だけでなんとなくトレードしていると、どこかで行き詰まります。本当にその手法のメリットを享受するためのトレードができているか、確認してみるもおすすめです。