今週は、重要指標が多いです。
警戒してる指標は個人的には3つです。
13日(火)CPI
14日(水)FOMC
15日(木)MPC、ECB
FOMCが再注目でしょうか。
今年最後の大相場になるかもしれないので、楽しみではあります。しかし、相場はたった一つの経済指標で右往左往します。大きな流れはあるにしても、皆が見ているのは、やはりその日どちらにいくか、です。
今現在どっちに動くのかに気を取られており、他人よりも先に流れに乗り、いいポジションを取りたいと考えているのでしょう。トレーダーであれば、目の前にある相場が、最も気になるものです。将来を見越して長期ポジションを取る、というのは難しいです。長期ポジションはわたしも苦手な部類です。
トレードの基本は、「トレンドに乗ること」です。
ユーロドルの日足を見てみます。
去年の9月ころから下降トレンドになり、2022年は1年間下げました。
第1波はまだ下降トレンドとは分からないでしょう。第2波から第3波にかけて、より多くのトレーダーが下降トレンドを意識します。ですから、教科書とおり第3波が一番長い下げとなりました。
エリオット波動は、下降トレンドだと「下降5波+上昇3波」です。
一連のトレンドをあらわしています。2022年は、エリオット波動がでた通貨ペアでした。こんなに綺麗な波動が出るのは珍しいですね。日足で明確に出ています。
トレードの基本はトレンドフォローと書きましたが、まさにトレンドフォローの宝庫と言えます。しかし、実戦で利益を上げるのは別の話です。トレンドフォローなら勝てる、これは後付けのチャートだから言えることです。
実際に、トレンドフォローできそうな箇所をピックアップしてみます。
一番トレンドフォローがしやすい第3波と第5波で、安値を更新している日足陰線の箇所は、下記1から5になります。
1から5までで、陰線は45本です。
年間の取引可能な日数が247日前後です。
247日のうち、陰線が45本。平均すると、陰線は週に1本くらいしかありません。2022年を通して下降トレンドにもかかわらず、平均すると週1回しかトレンドフォローのチャンスがないのです。
1年間下降トレンドなら、いつショートしても利益になりそうですが、実際は、戻りやもみ合いの日が多いということです。もちろん下げる時は陰線が連続し、もみ合いは様子見しますから、メリハリのあるトレードは可能です。
しかし、誰が見てもわかりやすい「安値を更新している陰線」は45本程度しかないです。
陰線が連続しているときにトレードし、あとは様子見すればかなりの利益が出るでしょう。この場合、何日もトレードしないということが多く、トレード回数は少ないです。エントリーポイントの見極めが重要です。逆に、下降トレンドだからといって毎日ショートしていると、勝率は悪くなります。ただ、大きく負け越すこともないでしょう。もちろん資金管理やエントリーポイントによっては損します。トレンド時にノーポジだと、そもそも利益が出ないでしょうが。
こうして考えると、利幅が取れる日は、週1回から2回あればいいのではないかと思います。デイトレードでスキャルピングでも、です。週5日のうち、大きく勝てた日が週1回あり、残りがちょっと勝てた日と負けた日が混在。トータル5日で利益が出ている。これで十分かと思います。
実際、わたしの損益も10年以上はこのような結果になっている気がします。まずは週1回トレンドに乗る。毎日取るのではなく、週1回で十分です。取り方は、デイトレードでもスキャルピングでもいいのです。スキャルピングは、何度も回転させて利益を積み重ねるので1回ではなく、1日と考えればいいでしょう。スキャルピングは、5日のうち1日だけ大きく勝つ。
まず、週1のいいトレードを目指してみて、あとの4日は気楽にトレードしてみるのも疲れないトレードです。