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じりじり進む1分足トレンド

ひとつ前の記事(短期トレンドの30分ルール)では、短期トレンドは30分程度あると書きました。この場合のトレンドは、値幅を伴う強い短期のトレンドです。30分は、1時間足より上位足になるとローソク足1本しかありません。ですから、1分足の短期トレンドは、為替市場で、一番短いトレンドといっても良いでしょう。

一方、何時間も続く1分足のトレンドもあります。

トレンドなので値幅は出ますが、時間をかけて形成します。その点、30分程度の短期トレンドとは質が違います。同じ4/23の1分足を見てみます(下記チャート)。95分の下降トレンドですが、前の記事のトレンドと大きく違うのは、戻りがたくさんある点です。

一気に値幅が出るのではなく、じりじりと高値と安値を切り下げていきます。下目線でいる限り、ローソク足が移動平均線より下にあれば、何度も回転売買できます。

ニューヨーク時間は上昇トレンドが出ました。

このトレンドも、押し目がたくさんあります。移動平均線まで押しては上昇する。時には移動平均線より下にいきますが、安値を切り下げることはありません。これが3時間続きました。こういうトレンドでは、私は回転売買よりもデイトレードで1回で長くホールドすることが多いです。もちろん何度も回転売買しても良いでしょう。

じりじりと進むトレンドでは、押し目や戻りが何度も繰り返されるのが特徴です。前の記事のトレンドは、押し目や戻りが30分の間に、たったの2回しかありませんでした。同じ1分足のトレンドでも、特徴が違います。それにより、トレード内容も変わるので、どちらのトレンドにあるのかを意識すると良いでしょう。

もちろん、これからどっちのトレンドになるかなんて分かりません。事前に考えても意味はないので、トレンドが発生するまで待ちます。値が動いている最中に形や種類を考えるので、簡単ではありません。実践が必要です。

前の記事と比較し、トレンドの特徴を意識してみて下さい。