昨日は、月末のロンドンフィックスとパウエル議長の発言が重なり、24時過ぎてからドル円は30分で100pipsもの上昇となりました。発言系でトレードする場合、どちらに動くか分からないので、事前に戦略を立てるのが難しいです。動いたら順張りか逆張りか、その場で判断する必要があります。
ただし、損失を防ぐことは可能です。
いきなり動いた場合、「押し目や戻りが無い」場合は、どこまで伸びるか分かりません。テクニカル的な根拠がないときは、エントリーを控えるのが無難です。昨日の相場を見てみましょう。
ドル円がここまで動くのは、珍しいですね。
値幅も大きいですが、個人的に難しく感じたのが、「押し目がない」ことです。最近のブログで押し目や戻りの「空間」があるとトレードが楽になる点は書いていました。上記のじり上げは、まさに「押し目がない」という正反対の相場です(もれなく私も損しました)。
こういう相場は、発言系などのヘッドラインで材料が出たときに、よくある値動きです。第一波でいきなり動くので、どこまで伸びるか分かりません。そのため、押し目ができるのかどうかも未知数です。下げないなら順張りのロングをするしかないのですが、それが「対応力」になりそうです。少なくとも、逆張りはすぐに損切りし、手を出さないことです。
パウエル議長の発言だけでなく、昨日は日中にも同じようなじりじり相場がありました。
14時台の、オミクロン株ワクチン効果のヘッドラインです。
戻りがないですね。
これは手を出さずに済みました。逆張りロングしていたら、つかまっていたでしょう。かといってショートも難しかったです。
同じ時間のオージー円です。
奇妙なほど、戻りが無くじりじりと下げています。
パウエル議長の発言と同じく、材料が出てからマーケットが織り込むまでに30分かかっています。逆に、いきなり動いたときは、30分くらいは待てばいいと分かります。何時間も傍観しているのはつらいですが、しばらくは「30分は要注意」とわかります。次も同じようなヘッドライン短期トレンドが出たら、少し待っていればいいでしょう。短期トレンドのたびに、何か学ぶことはないか、復習することが大切です。そして、それをスクリーンショットでもいいので、残しておくのがおすすめです。
勝った相場、負けた相場、記憶に残る相場はトレードノートなり記録に残しておきましょう。こういう相場は、いずれ忘れたころにやってきます。