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N波動のイメージ

月末のロンドンフィックスを前に、ユーロが上昇してきました。ヘッドラインが出たようですが、テクニカル的にも上昇しそうな雰囲気でした。トレンドに乗る時は、どんな分析をしようが最終的に「N波動になるかどうか」「N波動のイメージができるか」で決めています。

ユーロ円の15分足を見てください。
最初にトレンドライン1が引けますが、ここから迷います。1は25EMAに沿って、2は75EMAに、3は200EMAに沿って引いています。2のとき、Aで反発して上昇トレンド回帰すると、乗れないかなと思います。理由は、Aがアジア時間だからです。結果的にはロンドン時間の3で反発しています。ロンドンから発生したトレンドでトレードするのが主流だからです。アジアで発生したトレンドは、ロンドンから反転することも多いです。

同じ15分足に別のラインを引いてみましょう(下記チャート)。
カウンタートレンドラインを上抜けたのもロンドンですから、Aは「上がるならココから」というポイントに見えます。

そして、あとはN波動がイメージできるかどうかです。
1時間足で見ると、次のようなイメージでしょうか。

高値ブレイクしても、値幅のあるトレンドがない中、これはいいブレイクに見えます。
いったん押し目をつけてから年初来高値ブレイク、というのもあるのでしょう。いろいろな要素がからまってトレンドが発生しますから、テクニカルだけが機能するとは思えません。しかし、ポジションを持つならテクニカルで決めるしかないでしょう(短期売買に限りますが)。

N波動がイメージできるかどうかですから、Nの字の前半部分がないといけません。

今回は、1時間足のネックラインをブレイクする前に、しっかりと上昇しています。だらだらと上昇してネックラインを上抜けたとしても、Nの字の前半のトレンドがありませんから、N波動が完成するイメージができません。今回は、ネックラインをブレイクするまでのプロセスをよく観察することが重要です。Nの字の前半があるからこそ、押し目と後半のトレンドがイメージできるということです。高値更新したから、なんとなくロングしたというのでは単なるまぐれです。

エントリー前のプロセスを大切にしましょう。