トレードは、エントリーからイグジットまでのイメージが必要です。
スキャルピングのように超短期なら、イグジットはあまり考えなくていいかもしれません。利食いと損切りどちらでも、数pipsで問答無用にイグジットするからです。また、スイングトレードは、ポジションを持ってから相場の値動きによりイグジットを決めていくでしょう。エントリー前に決めておいても、相場しだいになりますから、エントリー前に明確にイグジットまで決めなくていいでしょう(損益率がいいことが前提ですが)。
デイトレードやスイングトレードは、あまり細かいことを気にしてもダメなのかもしれません。1分足や5分足で細かいところまで見ていると、理想の相場がこなくなります。
下記はポンドドルの5分足で、ロンドンからニューヨークにかけて下落しました。下目線だったとして、どこでショートすればよかったでしょうか。Aより前か、Aより後か。高値の切り下げが細かく、ベストなエントリーポイントは5分足だけではわかりません。
では、上位足の15分足を見てみます。
Aは、5分足と同じ箇所です。
下降トレンドラインが機能しており、エントリーするならショートでしょう。ポイントは、ネックラインでしょうか。この水平ラインが引けるようになると、エントリーポイントを絞ることができます。サポートでもあるし、レジスタンスでもあります。ローソク足を突っ切って引くので(おとといのニューヨーク後半あたり)、少し難しいです。
下降トレンドラインは、高値どうしを結ぶだけですから、誰でもできます。しかし、ネックラインはローソク足を突っ切るので、トレーダーによって解釈が異なります。解釈が異なるなら、あまり機能しないのではないかと考えてしまいます。しかし、反発や反落する「反転」ポイントではなく、「値が走り出すポイント」として見るようにします。つまり、エントリーポイントということです。
サポートラインは反発するところ、レジスタンスラインは反落するところ。どちらも反転するポイントですから、「値が止まる」意味合いが強いです。このような解釈が多いと思います。
ネックラインはその逆で、「値が走りだす」ポイントです。ですから、ネックラインが引けるようになるとエントリーポイントを絞れるということです。ただ、細かいことを気にしていると、エントリーできなくなります。ある程度ネックラインで絞ったら、あとは損益率を意識してエントリーするだけです。
エントリーした瞬間から、含み益がぐんぐん伸びるということは、まずありません。チャート分析をして目線を決め、テクニカルでおおよそこのあたりから下がりそう、と絞り込むイメージです。