チャート分析 PR

豪ドルの下げ

ドル円・クロス円が下げています。
2023年後半からFRBが利下げをする、という織り込みをしているヘッドラインが出ています。確かな情報でなく、値動きについても、織り込みをしているという推測に過ぎません。情報も値動き要因も不確かですから、つまるところ材料がないのでしょう。ただ、相場はどんな要因であれ動きます。目の前の相場が動いているのですから、それについていかなければなりません。そこには、要因など関係ないのでしょう。

豪ドルも落ちていますね。
特に、オージー円の落ち方が気になります。最近オージー円はトレードしていませんが、チャートをみると上値が重くなっています。週足を見てください。

コロナショックから2年半あまり、安値を切り下げることなく3700pipsの長期トレンドで、よくここまで上げてきました。中長期トレンドは、思っている以上に続くものだと感じます。週足の移動平均線が、下向きのパーフェクトオーダーから上向きのパーフェクトオーダーになるとは、思いもしませんでした。ただ、直近は上ヒゲばかりで、気迷い感がありますね。そろそろ上昇トレンドが終わるのではないか、と感じてしまうチャートです。

4時間足でもチェックしてみます。

緩やかに上昇していますが、今日の下落で明確に高値を切り下げました。なので、水平ラインが最後のサポートになるでしょう。もみ合いからどちらに抜けるのか、気になります。過剰に反応するマーケットが続いているので、特に下方向へいくときは、一気に下げるかもしれません。

豪ドルへ大きな影響を与える中国経済は、あまりいい話がでてきません。まだ安値を切り下げないよう耐えていますが、サポートを下抜けると支えていたものが崩れ、中国のファンダメンタルと同時に急落がイメージされます。こればかりは、考えても答えは出ませんが。

金融情勢は、世界規模ですから本当に広い世界です。
各国の政治経済を読み解き、何の問題がフォーカスされ、それによって通貨ペアがどう動くのかを予測する。中長期の方向性はあっていても、一時的に正反対へ動くことも多いです。考えるのは楽しいですが、情報という目に見えないことを分析するため、考えにバイアスがかかるのは間違いありません。このバイアスを取り除くには、目の前のチャートを分析するしかないのでしょう。

このバイアスこそ、相場観になるのですが。

バイアスが的外れで、どこかピントがずれていると思うとぞっとします。自分では気づかないものですから、相場観に固執するのは危険ですね。専業トレーダーなのに相場観も無いのか、と言われそうですが、利益を上げることは別物なのです。

豪ドル含め、バランスよく「テクニカル」でトレードしようと思います。