チャート分析 PR

3通貨ペア年間のトレンド

今月は、12月中旬が各国の金融政策発表ウィークとなり、20日からは年末相場となりました。20日からちょっとしたリスクオンですが、もみ合いの範囲内なのでトレードはしていません。今年がどんなトレンドだったのか、通貨ペアを比較して見ると、中長期トレンドが顕著になります。その中で、自分がどんなトレードをしたのか復習しておきたいです。

ドル円の日足を見てください。
メジャー通貨ペアの中で、ドル円だけが一方向へトレンド出しています。

年初から上昇トレンドがスタートし、今日現在まで「一度も安値を切り下げる」ことが無く、一貫して上昇しています。下位足だと下降トレンドの場面はありますが、日足だとずっと上昇トレンドです。

そして、強いトレンドが発生したのは、わずか3か月程度です。値幅を伴い、年初来高値を更新するトレンドは、少ないですね。それ以外はもみ合いです(安値は切り下げない)。

終わってみるとトレンドは一瞬である、という事がよくわかります。大局は上昇トレンドでも、高値をぐんぐん更新する「本物のトレンド」と、トレンドではあるものの小休止している「もみ合い」にわかれます。ドル円だと、2/1~3/31や9/27~10/15が本物のトレンドで、それ以外がもみ合いです。

トレンドフォローとはいえ、この2つの場面ではトレード内容が異なりますから、この2つの異なる相場で、いかに違う戦略を立てられるかが大切です。この1年で、どこでトレードして勝ったのか、逆に、どんな場面で負けているのかを復習することで、得意な相場や苦手な場面がわかってきます。それが、自分の「トレードの癖」です。トレードには癖がありますから、それを把握することはとても大切です。

スキャルピングは1分足や5分足を使いますが、そもそも、大局の日足を把握していることが前提です。どんなトレード手法であれ、日足の流れは重要です。

次は、ポンドドルの日足です。

年初に上昇トレンドがありましたが、それ以降は全押ししただけでした。後半は数日間の短期トレンドはあっても、長続きしないので目線がころころと変わります。かりに、ポンドドルだけで利益をあげないといけない状況だと、毎日追いかけていて疲れるチャートです。ただ、数日間で300pips~400pipsのトレンドは、年後半に多かったのも事実ですから、短期売買ではいくらでもトレードできる環境です。

1時間足をさらっと振り返ると分かりますが、ある週は上昇トレンド、つぎの週は下降トレンドというように、ちいさな波がありました。ドル円とは異なる値動きです。

次に、ユーロドルを見てみます。

2020年は上昇トレンドでしたが、今年の前半はもみ合い、下降トレンドへと移っていきました。10月にようやくネックラインを下抜けて下落にスピードが出ました。それまで、10か月ほどはもみ合いですから、長いレンジです。ユーロドルをトレードしたのは、前半よりも10月以降が多かったです。

このように、通貨ペアごとに大局は異なります。
どの通貨ペアも毎日ポジションを持とうと、やみくもにトレードすると混乱していたと思います。上記3つの通貨ペア見てわかるように、どれも「もみ合い」が長いですよね。トレンドの時期も異なります。ですから、流れがわかり、ポジションを持ちやすい場面だけでトレードする。これを守れば、大損もなく、あとから利益はついてきます。

重要なことは、想定外の「大きなロスカット」がないことです。大きめのロスカットがあるということは、ポジションを持つまでのプロセスに間違いがある証拠です。テクニカルの場合もあれば、資金管理やメンタルの場合もあるでしょう。大きめのロスカット数が多いなら、それは危険です。まず、どの場面でロスカットが発生したのかを見返し、来年は同じトレードを繰り返さないことが大切です。大きなロスカットが無いという方は、あとは勝ちトレードを追求するのみです。どこでエントリーすれば勝てたのか、という前向きな分析をたくさん行ないましょう。

※これで、2021年の記事は最後になります。
毎日トレードしていて気付いたことや、テクニカル分析の方法などを書いてきました。お読みいただき有難うございます。来年も同じように続ける予定なので、参考にしてください。