チャート分析 PR

天底圏は揺さぶられる

トレンドが発生したあとは、必ずもみ合いがあります。天井圏や底値圏のもみ合いでは、上下に激しく動くのが相場です。それまで値幅出していますから、もみ合いも値幅を出してきます。ですから、順張りでも逆張りでも、天底圏では連敗しやすい場面です。順張りしているのに負ける、逆張りでも負け、また目線がコロコロと変わり、ポジションもメンタルも揺さぶられる場面です。

ポンド円の1時間足を見てください。

高値を更新したと思ったら、急落して安値更新するなど、Y波動のようなもみ合いです。最初はどんなチャートパターンが出るか分かりませんので、ポジションを持つと私は負ける場合が多いです。もちろん負けた後に気付くのですが、1回の負けトレードで「揺さぶられる場面だ」と認識できることが大切です。

ドル円を見てください。

きれい高値を切り下げているように見えますが、今からトレードしようとすると迷う場面ではないでしょうか。最高値をつけてから、下→上→下→上ときていますから、短期勝負じゃないと揺さぶられます。

最後にオージー円を見てみましょう。

急落してから急騰して全戻しする「なべ底」が発生しています。上値追うかと思うと、下記のように、逆になべ底が出ています。

このように、天底圏ではいろいろな形になります。

いつも気をつけているのは、勝ちトレードよりも負けトレードを減らすこと、です。ポジションを毎日たくさん持つと、勝ちトレードも増えますが、負けトレードも増えます。天底圏では必ず揺さぶられますから、必然的に負けトレードが多くなります。このように体験しています。

しかし、簡単にわかるものではありません。何年もトレードし、いろいろな箇所でトレードしてみないと、実感できません。トレードして復習する。これを繰り返すしかありません。他人のポジションをのぞき見るのではなく、自らが身銭を切ってトレードすることが大切です。