チャート分析 PR

どこでスキャルするか

トレードは、時間軸が長くなるほど同じような根拠に基づいたポジションになります。細かいことは気にせず、全体像を見ているからです。数か月や数年のスイングやポジショントレードなら、大きなトレンドに乗るという根拠になるでしょう。細かい情報は気にしませんから、多くのトレーダーがトレンドフォローします。

逆に、時間軸が短い1分足だと、短期的に上下動する根拠は無数にあり、細かい情報が根拠になります。それだけ根拠が多くなります。結果として、スキャルピングは、トレーダーにより「やり方は相当異なる」と思います。

では、何をもとにスキャルピングしたらいいでしょうか。
注意しなければならないのは、スキャルピングだからといって1分足だけ見ていればいい、というものではありません。上位足の流れを把握したうえで、下位足の細かい流れを見る必要があります。1分足だけ見ていても、スキャルピングするのは限界があります。どこでエントリーしたらいいか分からない場合、まずは、上位足を見ることがおすすめです。

日足や1時間足で、陽線か陰線になるのか、上位足からイメージするようにしています。その上で、下位足に落とし込んでいく。この順番です。

現在のドル円15分足を見てください。

高値と安値を切りあげ、116円台に入りました。チャネルラインが引けますから、流れを把握するのは簡単です。今からトレードするとして、この先どうなるのか、1分足ではなく15分足でまず考えてみる。その上で、5分足や1分足に落とし込んで考えます。

5分足を見てみましょう。

いきなり5分足を見ても、イメージできるはずありません。1分足も同じです。ですから、上位足から丁寧に見ていく必要があります。そうすれば、1分足でブレイクした箇所、しそうなとき、レンジのときなど、より深いイメージができるようになります。Aの箇所は、ブレイクしていますから、Aでスキャルピングするのは簡単です。問題は、そのあとでしょう。ブレイクしたあとの流れも考えていかないと、Aだけスキャルピングして終わり、ということになります。

スキャルピングは、トレード回数が多い分、雑なトレードになりがちです。
大雑把で豪快な手法ではなく、とても繊細なものです。毎回スプレッドという手数料がかかりますから、計算高いトレードにしましょう。短期トレンドは、ボラティリティもリクイディティも、毎回違います。雑なトレードをしていると、その変動幅に対応できなくなり、どこかで勝てなくなります。1分足であっても、丁寧にチャートを見ていく。これを意識してみてください。