チャート分析 PR

天底の形は様々

高値圏・安値圏の形には、ヘッド&ショルダーズやダブルボトム、ラインボトムなど形はたくさんあります。次の高値圏・安値圏がきたとき、どの形になるかは分かりません。ダブルトップなど、形に名称はありますが、共通しているのは次の2点です。

・ネックラインがあること
・ヘッドを出すこと
(ヒゲになる、またはローソク足が切り返す)

やっかいなのは、高値圏・安値圏でのもみ合いは、毎回形が異なることですね。特に、1分足だけみていると、右往左往してどっちに行くのか本当に分かりません。そのため、まずはネックラインを見つけること、これが重要です。そして、ネックラインとヘッドになるかどうかだけを意識すれば、どんな形が形成されようとしてても、対応できると思います。

ユーロドルで見てみます。
環境をチェックするために、4時間足を先に見てください。

昨日ネックラインにさしかかったのが、矢印のポイントです。1.1820がネックラインです。ストップがあった価格帯でもあり、テクニカル的に意識されるポイントです。

1時間足で詳しく見てみます。

ABとDは、ピッタリ反転していますね。
問題は、CとEです。ネックラインを上下動し、結果的にヘッドを出しているのですが、ここを1分足で見るとよく分かります。最初に、Cはを見てください。先週の木曜日です。

チャート左側で上に突き抜けましたね。
ネックラインが意識されていることが分かります。その後、6時間かけてヘッドを形成しています。一度ではなく、何度も上値ブレイクをトライしているということです。前提として、ネックラインを知らなければ、単なる上下動にしか見えません。まずはネックラインを引けるようになりましょう。そうすれば、ヘッドになって下落するか、短期的な上昇トレンドになるのか、目的をもってチャートを見ることができます。

次に、1時間足のEの部分を、1分足で見てください。

こちらも、ネックラインを認識していなければ、値動きに意味が見出せません。ヘッドを出していますが、形が全然違いますね。

1時間ほど押し目無く上げてきた上昇が、ネックラインで止められ、蓋をされた感じです。もし、押し目をつけてゆっくり上げてきたら、ネックラインはブレイクしていたかもしれませんね。それは分かりませんが、高値圏や安値圏では、「同じ形が無い」「毎回ヘッドの出し方が違う」と認識しています。