明日は雇用統計、今日は英中銀政策金利発表が21:00にありますね。21:30からはカーニー総裁の会見です。10年ぶりの利上げを既に織り込み済みとなっていますが、ポンドは、ブレグジットやフラッシュクラッシュといった予想外の値動きがあるので、織り込んだと言えるかどうかでしょうか。
ポンドのスワップが高かった10年以上前は、私はポンド円のキャリートレードをやっていました。それ以来の利上げと言われても飲み込めないという個人的な感情が妨げている気がします。個人的に織り込めないといった感じです。ノーポジションで動いたあとに判断するので、どちらに動いてもいいのですが。
MPCの後は、アメリカの税制法案が23時リリース予定で、その後に次期FRB議長の選出があります。「トランプ米大統領はパウエルFRB理事を次期議長に選出」というヘッドラインが流れたので、マーケットはパウエルで織り込んでいるはずです。もしパウエルなら、そんなに大きな波乱は無いかもしれませんね。すでに決まっていて、どこかで漏れているのでしょうか。発表は深夜になりそうで、26時までは起きている予定です。
さて、昨日はFOMCで金利据え置きでしたが、12月の追加利上げが示唆されるとドル買いが強くなった時間がありました。まだ利上げの材料で上げる余地があることが分かった気がします。また、2018年も複数回の利上げ観測期待がでると、ドル買いが再燃するかもしれませんね。
問題は、テクニカルです。
ネックだった113円の壁をこえ、次は114円の壁に当たっています。強烈なレジスタンスは、114.50です。4時間足を見てください。
12月の利上げが確実で、ヘッジファンドも円ショートしているので、ダラダラでもいいのでもっと上昇してもおかしくないです。実際は114.50円が壁になっていますね。ただ、113.00円を時間をかけて上抜けし、次は114.00円という段階を経ているので、上昇トレンドの典型というチャートの形です。2日前に113.00で反発しているのが、上昇トレンド継続のサインです。
気になるのは、IMMの円ショートの量です。投機筋は、とにかく円ショートを継続(ドル円だとロング)していて、先週の時点で10万枚を超えています。
グラフで見ると次のようになります。
投機筋のポジションが10万枚以上も残っていて、114.50円のレジスタンスに差し掛かっているので、現在はもの凄い攻防がある箇所にいます。日足で見ると、分かりやすいと思います。
投機筋が円ショート開始したのが、2016年も終わりの頃です。皮肉なことに今年に入ってすぐに下落、一度もショート開始した価格帯を上抜けできていません。特に、114.50円ですね。3度も失敗しています。(細かく見るともっと多いですが)
現在、このネックラインに到達しているので、これから年内2か月かけてどのような相場になるか、勉強になる相場です。上抜け失敗して113.00を下抜けると、テクニカル的に下落が想定できます。もし114.50円こえると、波が変わるかもしれませんね。IMMポジション量が10万枚をこえてくると、過去の例だと反転する傾向が高いです。ファンダメンタルとテクニカルの流れがいまいち一致していないですね。上げ材料も下げ材料もあります。相場観つけるためにも、把握しておきたいです。