介入後から、クロス円が堅調です。
オージー円で見ると、日足は10本連続で陽線とかなり珍しい上げ方をしています。チャートによっては途中で陰線になるかもしれませんが、高値を安値を切り上げながら400pips上げていることは事実です。
目線が上のとき、ロングしてそのままホールドすれば、含み益はどんどん増える場面です。しかし、トレンドは一本調子で上がるのではなく、押し目をつけながら(一時的に下落して)少しずつ高値を更新していきます。後からチャート分析をするときは、この押し目に注目すべきと考えています。なぜなら、トレンドフォロー(ロングポジション)するにしても、押し目をつける局面でエントリーすると損するからです。
ですから、「押し目のつけた後の高値を更新する場面」でエントリーすればいいわけです。そういう場面でエントリーするには、どういうルールにすればいいかという逆算を考えるようになります。
この10日連続陽線を1時間足で見てみます(下記チャート)。押し目をつけた箇所が1から6で、下落幅を書いています。
上昇トレンドとはいえ、1日のどこかで押し目をつけていることが分かります。ただし、下落しても、決して安値を切り下げることはなく、反発して高値更新しています。ロングポジションをずっと持っていると、こういった押し目では含み益が減るので注意が必要です。
逆に、高値更新する場面を見てみます。
次のチャートの1から7が、押し目をつけた後に高値更新するところです。
上昇トレンドは、ずっと高値更新するのではなく、値幅を出して上昇する場面は意外と少なく、1日で1回あるかどうかです。押し目をつける回数より少し多いくらいです。上昇トレンドからといって所かまわずロングすると、損する可能性は低くないとわかります。また、ポジションを数日持ち越すと、必ず含み益が減る時間帯があるので認識しておかないとだめです。
このように、トレンドフォローでもエントリーのタイミングはとても重要です。今が押し目か、それとももみ合いか、またはトレンド回帰中なのかよく観察し、状況を認識することが大切です。ポジションを持つのは、これができてからが良いでしょう。逆に、状況を認識したうえでエントリーしたいと思うなら、それこそ期待値の高い根拠になりますね。手を抜かず、丁寧なチャート分析をすれば状況の認識は可能だと思います。