トレードスキル PR

主役にならないローソク足が重要

確度の高いトレードをするには、次の2つを見つけるといいです。

1.値が止まるポイント
2.値が走り出すポイント

これは常々書いていることで、損益率のいいトレードを行なうには必須です。上がるか下がるかの予想をするのではなく、我々トレーダーは、タイミングよくエントリーとイグジットをする必要があります。今のチャートの形から、「どこから」上がるのか(下がるのか)だけを考えていればいいでしょう。「ココから上がる」ならロング、「ココから下がる」ならショートです。それをテクニカルで判断します。

地政学リスクという局面では、ピンポイントで「止まる」「走り出す」場面を見つけるのは、難しいです。地政学リスクというより、ヘッドライン次第になるからです。それでも、揺り戻しながら上げ下げをしていますから、テクニカルでトレードすることは可能と思います。注意している点は、普通の相場でエントリーするよりも、より「事実確認」をします。

上がると考えたら、すぐにエントリーするのではなく、本当に上がるのを確認し、それからロングするということです。現在のチャートで見てみます。

11時15分のユーロ円5分足です。

仲値を過ぎてから、なぞの急騰があります。

これは、下降トレンドの単なる調整か、それともヘッドラインが出たかはわかりません。一つ言えることは、Aのあとの値動きを見れば、答えは出るということです。このあと、ロンドン時間まで数時間ありますから、もみ合いになるか、上昇トレンドでエリオット波動を描くか、どうなるか見てから(事実確認をしてから)エントリーをします。

直近の相場では、急騰があったときに、当日高値をついてきます。
ボラティリティが高い相場なので、ものすごい上げ方をします。下記は、おとといの戻りです。

1234と、順番にエリオット波動で戻りをつけています。

よく観察したいのが、この1234の押し目をつける局面です。4は戻りではなく、天井圏でのもみ合いとなりましたが。123は、陰線で押し目を付け、くるっと反発して陽線がでています。たとえば、1で陰線がでたので、ショートをすると、すぐに含み損です。23も同じです。4のように、もみ合いが出てから「ブレイクして」ショートする方が、間違いないでしょう。

揺り戻しが大きい相場なので、このような「事実確認」をしっかり行ないたいです。123は押し目か下げ始めか、わかりません。数本下げたから天井をつけたと結論付けるのは早いです。チャートパターンは長い時間かけて形成するので、上下どちらかわからないときは「それがどうなるか」まで、待ちましょう。それは、エントリーするためのタイミングが重要だからです。トレーダーは、タイミングをはかる作業まで行なう必要があります。エントリーが適当だと、必ず振り回されますから、注意したいです。

突発的に動いたとき、トレードしたくなる長いローソク足に気を取られてしまいますが、トレードしない「主役にはならなそうな」短いローソク足こそ、ヒントがあります。短いローソク足の集合体をよく観察してみてください。脇役があってこその主役でしょうか。