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雇用統計時のスキャルピング

スキャルピングに必要なものは、ボラティリティです。
ボラティリティにも種類があり、経済指標やヘッドラインで急激にボラが発生したときも、スキャルピングのチャンスになります。しかし、いきなり動くので、どうトレードしていいか迷う場面でもあります。

おとといの雇用統計で、どう判断したのか見てみます。
下記はドル円の1分足です。指標直後は急落し、144.50円のサポートラインまでいっきに下げています(Aのポイント)。このサポートは、先週も反発していて結構強い節目ではないでしょうか(上位足で確認してみてください)

では、Aでどうトレードすればいいでしょうか。
指標前は、急落する予想はできるはずもありませんから、最初数分の値動きを見て判断するしかないでしょう。Aは全て様子見する、という判断もありますが、スキャルピングする前提で考えています。

Aのポイントを拡大したのが、下記です。
数字は、雇用統計から何本目のローソク足かを表しています。1が雇用統計時21:30のローソク足、2が21:31のローソク足ということです。20が、雇用統計から20本目、つまり21:50です。

1本目と2本目は陰線ですが、3本目で陽線が出ました。
ここまでは様子見でしたが、次の4本目で陰線が出たのがポイントでしょうか。3本目で陽線になったとき、4本目が陽線になったら全戻しも考えました。しかし、陰線ですから、戻らずに下げる方向を選んだことになります。戻り売りです。

もちろん4本目、5本目で陽線になる可能性もありますから、先のことはわかりません。4本目までのローソク足でできる判断です。5本目で長い陰線が出て、あとは次の節目までショート回転すればいいでしょう。節目は144.50円ですから事前にラインを引いておくのが大前提です。

10本目まで、このような判断をしてスキャルピングしました。
そのあとは、20本目まで再度サポートラインを下抜けするかの場面ですが、急反発の可能性もあり、16本目の陰線までは様子見(下げ始めるまで様子見)。17本目から20本目まで下抜けイメージでショート回転です。

なお、ローソク足が移動平均線より下にあるか見ていなければなりません。
20本目で反発し、そのあと数本で移動平均線より上にいきました。そこでショート目線は終了です。

今回の判断は、ひとことで言うと戻り売りを短期で行なっただけです。
最初の1本で急落したので、あとは全戻しか戻り売りか、という2択になり、戻りから下げ始めたのでショート回転しています。もし144.50円を下抜けていたら、移動平均線を上抜けるまで戻り売りをしていたと思います。