トレードスキル PR

エントリー前の値幅が重要なわけ

この先、価格が上下どちらにいくのか、確率を出すことは可能でしょうか?
相場に確実なことはありませんから、確率は半々ではないでしょうか。上昇する確率の方が高い、と考えているなら、それは主観に過ぎないと思います。経験や独自の統計に基づいてはじき出しているはずですから、自分だけの期待値なのでしょう。分析スキルということになります。

ここでは、物理的、客観的においてです。

上にいくのか、それとも下に行くのか分かるはずがないのです(これも私の主観です)。
そこで、トレードで重要になるのが値幅です(トレードしない人は値幅まで考えなくていいのです)。上か下かの確率を自分のさじ加減で予測するのは不可能です。しかし、次の2つの値幅はそれが可能です。

① 利食い幅
② 損切り幅

どちらも、エントリー前に自分で決めることができます。
確率が半分だとしたら、利食いより損切り幅が大きいと、資産は徐々に減っていきます。その逆に、利食い幅の方が大きいと、資産は増えていきます。つまり、リスクリワード比率は1:1以上が望ましいです(損益率が1以上)。

15:30時点のドル円でロングするなら、下記のような損益率が良いトレードが良いのでしょう。あくまで例ですが。

上下の確率が半々なら、損切り回数が多くなると思うかもしれません。
適当にエントリーすればそうかもしれませんが、実際には、利幅が伸ばせそうな箇所でトレードすればいいのです。つまり、損益率が良い場面でトレードすることです。

では、損益率が良いとはどういった場面でしょうか?
トレンド回帰する場面、もみ合いからブレイク、急落後の反発幅、ローソク足の並びやチャートパターンからの展開など。これがほかならぬチャート分析であり、各々の期待値になります。

上か下か分からないけど、かりに上にいったら損切り幅より利幅が良くなる。というパターンを見つけるということです。決して、上か下かの確率が高い場面を見つけるのではありません。確率ではなく損益率を重視するのがトレードでは大切です。

もちろん、利食いの目安があるにもかかわらず途中で利食いすることもあれば、何も考えずにエントリーしてしまうこともあります。滅茶苦茶なトレードもあります。それも含めて自分のトレードということになります。ただ、損益率を意識しておかないと、期待値の高いトレードを継続することはできないと思います。

損益率を考えているかどうか、振り返ってみてください。