ドル円が、一時的に下落しました。
数十分の短期トレンドではなく、2時間以上にわたるトレンドです。しっかりと何時間か継続するとチャートパターンが形成されます。20分とか30分でトレンドが終わってしまうと、本当に一過性の値動きで終わってしまいます。チャートパターンができないので、戦略が立てにくいです。
数時間継続すると、下記にように「規則性」が出ます。
1分足です。
流れをとらえるときは、N波動がでるかチェックします。短期トレンドは、基本的にはN波動の連続だからです。高値切り下げ、安値切り下げが続きます。短期トレンドが発生したとき、これが何段階あるか、というだけです。今回は5段階ありました。トレンドが数十分だと、1とか2、3くらいで終わってしまうんですよね。4や5まであると、数時間のトレンドになります。3から4にかけて、ここは落ちてほしいな、と思いながら見ていました。
このトレンドの中心は、2→3→4です。
3で急落し、戻りをつけて4も急落。ここが一番きれいで大きな「Nの字」です。もしトレンドが3で終わってしまうと、「ちょっとした調整」程度の値動きです。しかし、4や5まで最後の切り下げがあると、トレードしやすいです。3の下げが基準となり、このトレンドの値幅や勢いを教えてくれます。
実際、3と4の時間と値幅がだいたい同じです。
全く同じにはなりませんし、5の最後の下げは、これだけでは説明できません。しかし、今回のトレンドの基準はどれ位か、ヒントがあるだけでも楽になります。5段階のうち、どこかで利益が出ればいいのではないでしょうか。1分ごとに全てのトレードが利食いできるはずがありません。負けをこなしながら、数時間の短期トレンドで利益が出た、という状態ならOKと思います。
移動平均線まで戻したら、次の安値更新を目指して下落する。
これが基本で、その通りになっています。これさえ押さえておけば、自然に利が乗る場面が多くなります。戻したら順張りショート、安値更新したら逆張りのロングを繰り返します。それが何段階まで出るか、ということです。
ですから、トレンド時間が長くてN波動の数が多ければ、トレード回数も比例して多くなります(勝ちトレードも)。N字に沿ってトレードする。至ってシンプルです。相場が大きく動いたとき、N字のどの場面にいるのか、意識してみてください。そうすると、順張りか逆張りのどちらで入った方が「期待値が高く」「損益率がよくなるか」決まってきます。