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半値押し・半値戻しはおさえておく

トレンドが発生したとき、移動平均線に従って戦略を決める方法は先日から書いていました。ドル円は上昇トレンドですが、いったん押し目をつけるかな、と考えたとき、どこまで落ちるのか目安がありません。

ですから、上昇トレンドが調整に入って下げ始めると、ポジションの取り方で振り回されるのです。下記は15分足ですが、Aで長期移動平均線(200EMA)を下抜けたので、押し目をつける局面に入った考えていいでしょう。

しかし、調整局面では200EMAを行ったり来たりします。
ショートしたらBで上がるなど、振り回されます。ジャクソンホールに向けて上がるかもしれませんし、下がる可能性もありわかりません。

そこで、最初に半値押しがどこになるかを押さえておくと便利です。

押し目はどこまで下げるかわかりませんから、目安がありません。
最もメジャーな半値を先に把握するとチャート分析しやすくなります。半値押しは、フィボナッチリトレースメントを使うといいでしょう。安値と高値を結び、その値幅の50.0%が半値押しということです。

50.0%の半値まで、現値から距離がありますから、あまり気にしない価格かもしれません(ドル円は144.00円付近が半値押しです)。しかし、半値は誰もが見ているでしょうから、強いサポートラインになる可能性があります。まず、ここを把握し、これから推移していく高値と半値押し中の展開を考えるようにします(4日前から、どこまで上昇するかを考える相場から移行しました)。

何かヘッドラインが出て急落したときに、半値押しまで到達するかもしれない、逆に半値押しの価格がサポートラインになる、という事前準備をしておきます。今から最大下落したらどこに壁があるのか、知っておくだけでも待ち構えることができます。

あと、フィボナッチファンの50.0%も併せて出し、斜めのラインで把握しておきます。

フィボナッチリトレースメントは、水平ライン。
50.0%の場所は移動しません。同じ価格のままです。

フィボナッチファンは、斜めライン。
時間の経過とともに50.0%の場所は移動します。

ライン分析は、横と斜めに引くのがおすすめです。
半値を見るとき、この2つを使う方法もあります。