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揺り戻しが必要なわけ

トレンドフォローを行なうには、トレンドが発生しているときに、どこかでエントリーしなければなりません。しかし、トレンドには様々なパターンがあり、毎回違う相場になります。ですから、今からエントリーするとなると、どう判断したらいいか迷います。

判断基準のひとつに、上昇トレンドなら「押し目」、下降トレンドなら「戻り」があります。押し目買いと戻り売りですね。FXの基本です。実戦ではどう見ればいいでしょうか。下降トレンドが発生しているユーロオージーを見てみます。15分足です。

まず、トレンドは移動平均線が「パーフェクトオーダー」になっていることが前提です。ただし、パーフェクトオーダーだからといって、トレンドに乗れるわけではありません。パーフェクトオーダーが解消され、ふたたびパーフェクトオーダー回帰する場面が、私は分かりやすいと思います。AやBです。そして、AやBの直前では、「戻り」がありますね。特に、Aは大きく上昇して戻りを付けています。Bは上昇というより、もみ合いになるでしょう。

上昇トレンドも見てみます。
ポンド円の15分足です。

強い上昇トレンドですが、押し目はあります。
ABCがパーフェクトオーダー回帰したポイントで、矢印がその直前の「押し目」です。パーフェクトオーダー回帰する前には、必ず押し目をつけていることがわかります。ですから、押し目をつけたあとにパーフェクトオーダー回帰したときは、チェックしやすいです。

押し目を探そうとしても、それ単体では難しいです。パーフェクトオーダー回帰を見つけようとしても、ローソク足が絶えず上下動していて難しいです。ひとつだけ見るのではなく、押し目とパーフェクトオーダー回帰をセットでように見るようにすると、数時間単位の相場の流れを意識するので、惑わされなくなります。チャートの右端の値動きばかり気にするのではなく、数時間前からどのように推移してきたかをチェックすることが重要です。トレンドの渦中では、さらに値幅を出すために、押し目や戻りなどの揺り戻しがどこかで必ず発生します。

天底をとろうとすると、目先の値動きばかり見てしまいますから、アジア→ロンドン→ニューヨークの流れを意識するようにしたいです。