トレードスキル PR

もみ合いを観察すること

私がビギナーの頃は、予想だけでエントリーしていました。
上がると思ったら、タイミングをはからずにすぐロングしていました。これだと、結果的に上がっても、一時的に下がる可能性もあります。エントリー後は、結局「運」になってしまいます。

今は、タイミングがとても重要と考えています。
上がると思っても、すぐにロングするのではなく、本当に上がるかどうかを確認してからエントリーします。上がるか下がるかを予想するのではなく、さらに一歩進んだ行動が必要です。それが、タイミングです。上がると予想し、かつタイミングが合わなければなりません。タイミングをはかるために、もみ合いを観察するといいです。

現在のポンド円5分足を見てください。
16時半ころです。

ネックラインがあり、付近でもみ合いがあります。ABでネックラインができましたから、Cはよく観察する場面です。前提として、上位足で下目線になっていることです。5分足でネックラインだけ引いても、大局がわからないので、観察の目的が見出せません。上位足で下目線になっていれば、下位足の5分足でネックラインを下抜け、もみ合いがあると観察できます。

相場は、「もみ合い→ブレイク→短期トレンド」の繰り返しです。
ブレイクを見極めるには、一つ前のもみ合いを観察しなければなりません。もみ合いを見つけるには、短期トレンドが必要です。つまり、一つ前の値動きを観察する必要があります。ネックライン付近では、この3つ(もみ合い、ブレイク、短期トレンド)が顕著になる箇所です。ですから、ネックラインが重要なのです。

では、ユーロドル5分足を見てください。
こちらも16時半ころのチャートです。

Aではもみ合いがありますが、Bではもみ合いがありませんね。
ポンド円と同じように下目線だとしても、ユーロドルはもみ合いがないので、ショートするタイミングがはかれないです。「ポンド円と比較して」なので、ネックラインを下抜けてショートするのは正しい戦略です。しかし、ポンド円のようにネックラインを下抜け、さらにもみ合いがあると、タイミングがはかりやすいというだけです。

タイミングのはかり方は、トレーダーごとに異なるでしょう。
ただ、もみ合いをよく観察するだけで、タイミングの精度は上がります。ロングしたら下がる、ショートしたら上がると感じる方は、エントリーする前に相場がしっかりともみ合っているかチェックしてみるのもおすすめです。もみ合いがあるからブレイクが発生しやすくなります。どんな根拠であれ、「タイミングをどのようにはかっているか」を自分なりに説明できるようにしておくことが大切です。