チャート分析 PR

トレンドラインは1本ではなく3本引く

トレンドラインを引くとき、ラインが斜めになるので、どの角度にするか迷うことがあります。起点が少しズレると、ラインを伸ばしたときに大きなズレになります。安値どうしを結ぶといっても、ヒゲを入れるのか実体から引くのかにより、角度は大きくかわってきます。斜めのラインは、いかようにも引けてしまうので難しいです。

そこで、一つのトレンドラインにこだわらないよう、3つの角度を引くようにします。それも3本の移動平均線(短期・中期・長期)の角度に合わせると、迷いなく引けます。下記は直近のポンドドルで、起点を同じにして25EMA、75EMA、200EMAに合わせて3本引いています。

200EMAに沿ったトレンドラインを下抜けるまでは、上昇トレンド継続の目線です。すでに200EMAを下抜けたので、上目線は終わっています。3つの角度というのがポイントで、正確な1本のトレンドラインを引こうとするのではなく、トレンド全体を3本で捉えるようにすると1本の重要度は低くなるので、多少ズレていようと他の2本があるので気軽に引けます。

3つの角度で別の引き方もあります。起点を別にして3本引きます(下記チャート)。トレンドが強いと、2の緩い角度から3の強い角度が出ることが多いです。急角度が出るまでトレンドは継続する判断ができます。

現在のドル円15分足を見てみます。25EMAと75EMAは抜けているので、あとは200EMAで反発するかどうかです。200EMAを下抜けるまでは上目線です。スキャルピングでもデイトレードでも、おおまかな目線を持っておくと、細かい戦略やエントリー時の判断の材料になります。

もちろん全てのトレンドで3つの角度だけが出る、ということはありません。また、全く引けないトレンドもあります。引き方は人それぞれなので(特に斜めのライン)、解釈は無限にあります。しかし、自分なりの基準を作ると、ルーティンができるので深い分析ができるということです。それが「3つの角度」になります。

斜めのラインを引くときは、3つの角度で引くのもおすすめです。