デイトレードでは、重要な時間軸は15分足です。
15分足でローソク足と移動平均線の位置を見て、トレンドフォローするか一時的な逆張りをするかの判断をしています。トレンドフォローが基本ではありますが。
トレンドフォローできるポイントの一つに、「200EMAからの解き放ち」があります。上昇トレンドのとき、200EMAまで落ちてくると、押し目になる可能性があります。そのため、200EMA近くまで下落したときは、その後にトレンド回帰するかをよく観察するようにしています。押し目買いができるからです。
ドル円の15分足を見てみましょう。
AとBが200EMAまで下落した箇所です。
200EMAは「長期」移動平均線ですから、ここまで落ちてくるということは、トレンドが小休止にあります。そこからトレンド方向(上昇トレンドなので上)へ解き放たれたとき、トレンド回帰が想定できます。「押し目からトレンド回帰」と同じことです。
Aは、トレンド回帰してからネックラインを上抜け。Bは、ネックラインで反発してトレンド回帰しています。同じ200EMAでも、環境が違う点も考慮しなければなりません。200EMAだけでなく、ライン分析もするとエントリーポイントまで絞れるでしょう。ラインはいかようにでも引けてしまいますが、「直近の高値と安値でどう反応しているかを見る」という目的は共通しています。
下記はユーロドル15分足です。
ドル円と違い、レンジです。レンジでは、上記の判断は使えません。あくまでもトレンドが発生している通貨ペアで活用できます。
クロス円もトレンドが出ているので見ておきます。チャートは次の3通貨ペアです。
オージー円
ポンド円
ユーロ円
それぞれ、丸印の箇所が、ローソク足が200EMAまで落ちてきたポイントです。ネックラインとトレンド回帰のポイントで、どこでエントリーすれば良いか考える分析も意味があると思います。
これは、チャート分析の一部です。
デイトレードは、なるべくエントリーポイントを絞ったほうがいいです。大局でロングすると、一時的に下落する可能性もあるからです。「上がるならココから」という箇所をピンポイントで発見してエントリーすると、逆行した場合にいさぎよく損切りもできるものです。
トレードでは、どこでエントリーしようが自由です。他人と比較しても意味はありませんから、自分だけの作法なり基準を決めて行なうことが大切です。