トレンドが発生している通貨ペアには、1日ごとに、その日の最重要ポイントがあります。
年初来高値を更新したポンド円で見てみましょう。まず、15分足です。
さきほど、年初来高値の168.70円付近をブレイクしました。
ただ、ここまでくるのは結果論です。今日の朝でも分からなかったことなので、テクニカル的にどこでロングすべきなのか認識することが大切です。あくまでも、「チャート的に」ロングできる箇所を見つけるということです。リアルタイムでは、「もしかしたらココから上げるかも」という疑問がわくポイントです。それがAです。
このネックラインは先週の高値ですから、簡単に引けるラインです。また、移動平均線はパーフェクトオーダーで、押し目をつけていますから、判断はいたってシンプルです。トレンドは25EMAと75EMAに乗っていきますから、25EMAとネックラインにサポートされています。
では、リアルタイムではどんなチャートだったのでしょうか。
1分足でチェックしてみます。
先週の高値をブレイクしたあと、しばらくもみ合ってAの手前でネックラインを下抜けました。ここは、上ヒゲになって急落するかも、と思わせる値動きです。しかし、再びネックラインを上抜け、「カウンタートレンドライン」を上抜けました。これがポイントです。
カウンタートレンドラインが引けていたことです。ネックラインの下抜けがダマシになり、カウンタートレンドラインを上抜けましたので、ここから値幅出すなら上の可能性を考えなければなりません。また、15分足でみたように、デイトレードの典型的なロングパターンがでています。
年初来高値をブレイクするかどうかは別として、この時点でロング目線になっているポイントでしょう。これは、前回書いた見方と、ほぼ同じです。ラインの引き方も同じですね。前回は損切りポイントとして書きましたが、ショートの損切り、つまりロングポイントということです。短期売買なので、カウンタートレンドラインを上抜けてからショートは注意したいポイントです。
値幅とか目先の値動きを見るだけでなく、チャート全体でとらえる必要があります。今、チャートがどんなパターンなのか、リアルタイムで形成していく過程を見ながらロングか、ショートか、様子見かを常に考えながら値動きを監視したいと思います。