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上位足では順張りになるスキャル

スキャルピングするとき、1分足だけでなく、上位足を見て流れが上か下か、それともニュートラルか、頭に入れておく必要があります。大局に対して、1分足で順張りになるのか、逆張りになるのかは大きな違いだからです。

昨日、ロンドンタイムにちょっとした急落がありました。その時の1分足と15分足をオージー円とポンド円で比較してみます。

まず、オージー円の1分足です。

急落したのは、16:00~17:00の間です。
エンベロープのゾーン⑤に到達しています。一本調子で落ちていますが、途中で陽線が2回出ているので、3段下げと見ていいでしょう。3段下げは、エリオット波動の完成なので、ゾーン⑤ですし、反発のチャンスになります。ただし、もっと落ちるかもしれません。

そこで、上位足の流れが重要です。
15分足を見てみます。

15分足では、上昇トレンドでした。
上げている最中の下げなので、たとえ1分足で逆張りのロングだとしても、15分足では順張りになりますね。押し目になるかもしれませんし、いきなり下げ続けることは考えにくいです。もし、15分足も下降トレンドなら、1分足で急落してロングすると、本当の逆張りになってしまいます。どこまで下げるか分からない中、ロングするのはちょっと怖いです。

今回は、15分足に対して順張りになることや、押し目狙いの買いが他の投資家からどこかで入るので、下げ続ける可能性は高くないでしょう。そのため、1分足で3段下げとゾーン⑤の到達は、ロングのチャンスになります。

一方、同じ時刻のポンド円を見てみましょう。
1分足です。

オージー円と比べると、あまり落ちてないですね。

私はポンド円はトレードせず、もっと落ちていたオージー円をロングしました。理由は、ポンド円の15分足が上昇していなかったからです。

ポンド円は、前日からすでに高値を切り下げていて、上昇に陰りがありました。そこに、1分足で急落があると、それをきっかけに下降トレンドに転じるかもしれませんし、もっと落ちる可能性があります。

※結果的に、今回はポンド円の下げ幅は少なかったです

オージー円とポンド円の15分足の環境が、異なっていました。1分足では、どちらも下げでした。しかし、15分足では、オージー円は上昇トレンド、ポンド円は高値を切り下げいたのでニュートラルでしょうか。少なくとも、オージー円15分足のように、まさに上昇している場面ではありません。

スキャルピングするときは、1分足は逆張りでも、上位足に対して「順張り」か「逆張り」かをチェックするようにしてます。上位足レベルで順張りになるのが、期待値が高いスキャルピングです。

今回下げた要因は、米中の政治的なヘッドラインでした。そうなると、影響する通貨は豪ドルなので、ポンドの下げ幅が少なかったのは納得です。しかし、マーケットがもっと反応してクロス円が全面下落だと、ポンド円はもっと落ちていたでしょう。そのような時、どのクロス円をトレードするのかは、上位足をチェックすると、答えが出てきます。

FXは、「ファンダメンタルで動いてテクニカルで止まる」傾向が高いので、トレードの判断は、テクニカル中心で問題無いと思います。テクニカルで止まるポイントが、1分足で逆張りスキャルピングのポイントです。