日銀の円買い介入の話が、強調されてきました。
これで145円が壁となり、強いレジスタンスになるでしょうか。口先介入なら、いずれ効果もなくなりマーケットも相手にしなくなります。ただ、本当に介入する可能性もありますから、わかりません。
チャートでは、昨日下げたことにより、ダブルトップになりそうです。中長期的には、1時間足の移動平均線の傾きを見るとわかりやすいです。移動平均線の中でも、長期移動平均線(私の場合は200EMA)をパッと見て、傾きを見ます。右肩上がりか、右肩下がりか、というだけです。下記のように、現在はずっと右肩上がりです。ネックラインを下抜けて、200EMAが右肩下がりに傾くと、大きな調整という見方です。
では、この半年で、200EMAが右肩下がりになったのは、何回あったのでしょうか。
チャートで確認してみます。
まず、3月からの上昇トレンドです。
継続して同じ角度で上げていますから、安定したトレンドとわかります。これが2か月続きました。
そして、5月に入って1回目の大きな調整です。
2週間ほど、200EMAが右肩下がりになりました。6月からは、強烈な上昇トレンド回帰です。
次に200EMAが下がったのは、7月後半でした。
ここは大きな下げでした。もう円安にはならないのではないか、と感じた記憶があります。こういうのが押し目なんですね。強烈に下げている時にロング目線でいることの難しさを痛感します。
このように、上昇トレンドが発生した半年間で、1時間足の200EMAが下がったのは2回です。今回が3回目になるかどうかでしょう。
4時間足で半年分のチャートを見ると、位置がわかります。
1回目、2回目は1時間足の200EMAが下がった箇所です。4時間足でも押し目になっていることがわかります。
かりに介入があった場合、2回目の安値あたりがサポートになるでしょうか。全くわかりませんが。あったとしても介入を消化し、時間をかけて上がっていくのでしょう。日米の金利差がある以上、介入があって上昇トレンドが終わり、という事にはならないとは思います。
全体像を見ながら、日々のトレードを行うようにしましょう。そうすれば、全く持って的を射てないポジションがなくなります。現実的に、あれこれ考えながらも、何とか利益を積み上げていくしかありません。