チャート分析 PR

指標前に通貨ペアを比較しておく

相場は、今晩のCPI待ちです。
ある指標が終わると、直後はトレンドが出ますが、短期で終了し膠着します。そして次の指標待ち。こうなると、指標直後しか動きません。経済指標にマーケットがフォーカスすると、指標以外で動かなくなるため、何ともやりにくい相場になります(相場はいつも難しいですが)。

ロンドンに入ってからポジションを持つことが多いですが、昨日触れたようにまずラインを引いてから考えます。3つの通貨ペアがダブルトップになっているので、見てみます。まず、ユーロドルの5分足です。※チャートは全て15:00時点

ダブルトップとはいえ、チャートの真ん中にラインを引いているだけです。狭いレンジなのでネックラインが機能しているようには見えないですね。ダブルトップが、前後のチャートに比べて大きすぎるからです。次に、ポンド円です。

ユーロドルよりは、ダブルトップの形が小さく、ネックラインが機能しているようにも見えます。ただ、ダブルトップは偶然かもしれません。ダブルトップの前で乱高下しているからです。

では、最後にポンドニュージーの5分足を見てみます。

最初の2つに比べて、ダブルトップが小さいです。
それなのに、ネックラインが右肩下がりで、さらに両サイドにショルダーがあるので、ヘッド&ショルダーズにもなっています。上記2つより、きれいなチャートパターンに見えます。

さらに、下記のように別のラインも引けます。

右肩上がりのラインも、右肩下がりのラインも引けるので、トレードしやすいです。昨日引いたドル円と、似たようなラインですね。あとは、上位足の流れをチェックし、トレンドが上か下かチェックするなどします。毎日このような引き方を目指しており、昨日のドル円も同じ作業です。

トレードしていると、何かしらポジションを持ちたくなります。
しかし、どんな時でもトレードしてしまうと、勝率が落ちるのは目に見えています。ですから、いかに我慢するかも大切です。いろいろな通貨ペアを比較してみると、トレードがしやすいか否かわかってきます。期待値が高いかどうかは別としても、「しっくりくるチャート」があることは確かです。テクニカルでこのように詰めていったら、次は、経済指標です。どの時間に何があるかです。大注目の経済指標があるなら、どんなにチャートが良くてもエントリーするのは控えた方が良いのでしょう。

最初に書いたように、経済指標、今日は21:30のCPIが注目されています。なので、チャート的に「ココから動く」ように見えても、指標後まで動かないかもしれません。テクニカルで節目を見つけつつ、今日影響がありそうなファンダメンタルを考慮する。この作業の連続です。もちろん指標前にチャート分析を済ませておくと、指標後にトレードしやすくなります。