雇用統計が終わり、1日経過しました。
指標直後は、数字をもとに「上なのか、それとも下なのか」考えたくなります。しかし、チャートが形成されないと判断がつきません。チャートができ、「ラインが引けるようになったら」エントリーするようにします。昨日のドル円5分足を見てみましょう。
上昇トレンドライン、下降トレンドラインが引けます。上昇トレンドラインを下抜けた後、AでS波動が出ていますので、エントリーポイントといえます。しかし、これは結果論であり、Aから上昇した可能性もあります。ここでショートすれば、ロンドンからニューヨークにかけての下げ幅を根こそぎ利益にすることができます。
ただ、個人的にはAでショートは躊躇する局面です。
理由は、横のラインがないため、根拠が少し足りないと感じます。下げトレンドならショートしても良いと思います。今は雇用統計で急騰し、その押し目の可能性があります。短期的には上昇している最中ですね。では、横のラインを引いていましょう。
こうすると、上記チャートAのポイントは、サポートラインで反発し始めた可能性があるとわかります。ですので、Aでショートはためらってしまいます。逆に、黄色のライン通りN波動の最中かもしれません。では、ラインを追加してみましょう。
下降トレンドラインを追加しました(2のライン)。こうすると、横のライン(1)と斜めのライン(2)よりローソク足が下になったので、Aが強いレジスタンスになります。ここから下げ始めて、ようやく「下かな」と自信が持てます。最初のチャートのAよりも、期待値は高いポイントです。ただ、全体の短期トレンドから考えると、3段下げの最後の値幅しか利益になりません。下記を見てください。
利幅を取るのか、それとも期待値の高さを取るのか。
人により重要視するポイントは異なります。私は後者が多いです。利幅は少なくても、根拠が強くて期待値の高い局面でエントリーするということです。ラインが何本も引け、そこをブレイクし、さらにそのラインで止められているのだから、下にいく可能性が高いだろうという根拠です。
利幅か、期待値か、相場観か。
トレードする理由はいくらでも作れます。何を根拠にすると自分にとってトレードしやすく、期待値が高いと感じるか。武器を持つようにした方がいいでしょう。上記のように「ライン」が武器の一つです。正確には、「横と斜め」の「ライン」を引いて、節目を見つけることです。節目が分かると、その節目に当たったあと、方向性が決まりやすいです。