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ドル円の日足8年前と比較

雇用統計は、予想と結果のブレが大きかったですね。
ブレがあるとき、マーケットは織り込んでいませんから、すぐに織り込みに向かって相場が動きます。ドル円は雇用統計から200pipsも上昇しました。上昇トレンドが上向き、下位足も雇用統計で上向きにとなったので、マルチタイムフレームの観点では全て上向きとなりました。ただ、それが長続きするかは別問題です。

日足を見てください。

131.30円で反発し、日足で下ヒゲになったので上昇トレンド継続です。移動平均線を見ると、ローソク足は25EMA(短期)と75EMA(中期)に挟まれています。ここを上抜けてパーフェクトオーダーになるのか、それとも下抜けて200EMAに近づくのかは、大きな違いです。

ただ、金曜から200pips上昇したとはいえ、移動平均線に挟まれていますからもみ合いの最中です。アジア→ロンドン→ニューヨークと3市場とも上昇するとは思えません。それを頭に入れておきたいです。前の市場で上げたからロング、下げたからショート、という単純なトレードは避けるポイントです。

8年前の日足を見てみます。

アベノミクスで2000pips以上の上昇幅でした。
直近半年の上げ幅と、ほぼ同じです。

移動平均線を見てください。
ABCでは、25EMAと75EMAに挟まれています。ここはもみ合いですから、上抜けてパーフェクトオーダーになり、さらに高値更新、という流れが継続しています。今の状況(25EMAと75EMAに挟まれている)と同じと言えます。あとは、これがいつまで続くのかです。Dで一段下げ幅を強め、ローソク足が25EMAと200EMAに挟まれるようになりました。200EMAまでくると、そのあとは上げにくくなります。D以降、上げるものの長続きせず、下降トレンドへと移行していきました。

現在は、131.30円が相変わらずネックラインとなり、25EMAと75EMAのもみ合いです。これは、抜けた方向へ強いトレンドが出そうなポイントでしょう。水曜日に米CPIがありますが、結果によっては上抜けか、雇用統計の全押しもあるでしょうか。先週の雇用統計で上げモードになったものの、テクニカル的にはもみ合いである点、注意したいです。またもみ合いは抜けていない、ということですから、一方向へポジション取るのは根拠が出てからにしたいです。

1分足でローソク足を1本1本見るのと同じように、日足も1本ずつ丁寧に分析していきましょう。トレードの結果はどうであれ、日々のルーティンです。私の場合は、分析すると冷静になれる、というだけですが。頭の中であれこれ考えても答えは出ません。チャートを見て自分を納得させるしかありません。そして、根拠があればトレードする。この繰り返しです。