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ショートカバーの示唆

先週は、各国の金融政策が目白押しでした。
今日は米国市場が休場で、静かな相場です。

先週の日銀では、ドル円が一瞬で200pips近く暴落したのが印象的でした。ほんとに一瞬であり、1分足レベルで長い下ヒゲ陰線です。下記の1分足です。

確かに日銀の「金融緩和を継続」というヘッドラインが流れ、相場が荒れるのはわかります。珍しく「円」に世界が注目していますから。しかし、ここまで急激に下げるのは、大量の注文が入らないと起こりません。投機筋では、円売りのショートが溜まっていますから、それが解消されたのでしょうか。そう疑ってしまう値動きでした。

ドル円は、ちょいちょい急落がありますが、この3ヶ月で一番の下げ幅です。そして、潜在的な円買いのポジションがあるのだと実感します。IMMの円ショートは、いずれ解消されるものですから、今溜まっている円売りと同じだけの円買いがそのうち出てきます。ポジションを解消したら、これだけの値動きになると含んでいるのではないでしょうか。潜在的な急落幅です。

そのため、135円より上の価格帯は、「一時的なポジション解消による急落」を覚悟しながらのロングになるかもしれません。スイングしている方は、数百pipsの一瞬の下げで強制ロスカットにならないような資金管理を心がけたいです。

2014年から2015年のかけて、ユーロドルが長期下降トレンドの時期がありました。何の前触れもなく、いきなりショートカバーで出ることがありました。ヘッドラインでちょっとユーロが上昇に反応すると、一気にショートカバーが出て急騰する場面が何度もあったのを覚えています(当時はユーロも注目通貨だったので)。ドル円に関しては、今後、マーケットが少し円買い方向に反応したときは、過剰にポジション調整があり急落する可能性を覚えておきたいです。勝手なイメージではありますが、現在のIMMの円売りポジションはいずれ解消されるのは間違いありません。それがいつか、というだけです。また、ゆっくり解消されるのか、一気に解消されるか、でしょう。