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ポンドドル|コロナ以降安値切り下げ

ドル円は、本日のアジアタイムで、年初来高値をついてきました。昨日は、ロンドンからニューヨークにかけて、どの通貨ペアもボラティリティが高まっていますね。ポンドがテクニカル的な値動きを伴った急落がありました。ファンダメンタルの材料は正直わかりませんが、今からの値動きは、テクニカルでイメージできそうです。テクニカルで「値が止まる」「値が走る」ときこそ、トレードのチャンスです。根拠が持てるからです。

ポンドドルの日足を見てください。

コロナショックの去年3月から、いままでずっと上げていました。初めて安値を切り下げたのが、A(今年の7月)でした。テクニカルでは、1回の安値切り下げでは下降トレンドとはいえません。しかし、昨日、Aのサポート帯を下抜け(Bのポイント)、安値切り下げが2回となりました。これで、1年半にわたる上昇トレンドは否定されたといえるでしょう。

ただ、すぐに下降トレンドになるかは別問題です。膠着してレンジになるかもしれませんし、新たな上昇トレンドになるかもしれません。これまでの上昇トレンドが否定された、というだけです。新しい相場が始まる可能性がありますから、ボラティリティを伴うかもしれない、ということです。

では、AとBのポイントを、5分足で細かく見ておきます。
下記がAの5分足で、今年の7月20日でした。

1.3570ピッタリで反発し、翌日にはダブルボトムつけて反転していきました。このとき、1.3570はまだネックラインではなかったので、1.3570でピッタリ反発というより、このときの安値がたまたま1.3570で、それがネックラインになっただけです。逆算していくと、この日に1.3570が意識されていたわけではありません。

昨日の5分足が、下記チャートです。

今度は、1.3570が意識されていることが分かります。

Bを下抜けたときに、長い陰線になりましたが、このネックラインを下抜けて短期下降トレンドが達成したといえます。Aでつけた安値が、昨日、機能したのでしょう。今日以降は、このネックラインがポイントになると考えています。日足は、ネックラインより下で確定しています。下げやすい状況ですね。これまで1年半にわたる上昇トレンドが否定されていますから、この後ロンドンに入ってスイッチが入れば、簡単に急落する環境です。

ただ、ネックラインを上抜けて、ヘッドを作って反発するチャートもイメージできます。よくある切り返しですね。日足だと、昨日陰線で今日は大陽線なんてこともあります。どちらにしても、昨日はボラティリティとリクイディティを伴った相場で、テクニカルが意識されていたので、トレードチャンスになりそうです。

スキルアップにつながる相場なので、根拠を持ち、エントリーまでのプロセスを組み立てていく必要があります。ボラティリティが高いと、雑なトレードになりがちなので、明暗を分ける相場です。値ごろ感ではなく、しっかりチャート見てトレードしていきましょう。