チャート分析では、「相場が動く」「相場が止まる」ポイントを見つけるようにしています。転換点を見つけると考えればいいでしょう。何か目的をもってチャート分析をしないと、ただ眺めているだけになってしまうからです。2つのポイントを意識していると、エントリーまでのプロセスを組み立てようと思えてきます。
ただし、転換点で正反対のポジションをもってしまうこともあります。たとえば、ショートしたのに、そこが底になって爆上げしていく。転換点を逆にとらえてしまうと、こうなります。
もしそうなったら、やることは一つです。
それは「損切り」です。
今週のユーロドルを見てください。
次は、おととい(月曜日)の5分足です。
ニューヨーク時間に、Aでショートしました。Bで一部を利益確定し、残りを持ち越すつもりでした。しかし、Bのあと急反発してCで損切りでした。損益はプラマイゼロだったので問題ありません。
しかし、Bの直後が転換点となり、当日の最安値となりました。Cまで上がる想定などしていませんから、間違っていたのでしょう。ここで大切なことは、Bからさらに下がると思ったのに急反発したとき、損切りができるかどうかです。私はCで損切りしましたが(逆指値にかかっていた)、もしこのまま上がったら、Bという転換点から逆のポジションを持つことになり、目も当てられません。
こういった転換点は、相場ではよくあります。
5分足のBを、1時間足で見てください。
1時間足のAが、5分足のBです(ややこしくてすみません)。1時間足だと、Aから急反発して相場の転換点になっています。こういうポイントで逆のポジションを持ったとき、損切りをしないと痛い目に合います。
丸印は、全て転換点ですね。
安値を更新したからショートしても、そこが底になる可能性があります。ですから、下がると思ったのに上昇していったら、損切りはしっかりしておくべきです。
違う相場のポンド円でも見てみましょう。
次は日足です。
丸印が転換点です。
逆のポジションを持ち、戻るまで待っていると数百pipsの含み損が発生します。プラマイゼロに戻ってくるまで数ヶ月かかっていますから、メンタルが持ちそうもありません。どんな手法でも、このような転換点で逆のポジションを持つ可能性がありますから、注意しておくべきです。
上記は、相場が止まり流れが逆転する転換点です。
もちろんそうなるとは事前にわかりませんから、損切りはしっかり行なう、という点に尽きるのでしょう。後から見て、転換点だったのか、となります。
天井でロング、底でショート。
何とも悲しいトレードですが、転換点を見つけられているのですから、チャート分析ができている証拠とも言えます(トレードは失敗ですが)。よく、天底で逆のポジションを持ってしまうことがありますが、それはある程度のチャート分析ができていることの裏返しです。根気よく続けていきましょう。