チャート分析 PR

トレンド発生後の作法

トレンドが発生したときは、順張りのチャンスです。
昨日は、ユーロ円でトレード例を書きました。トレンドが発生した今、ここからどうすればいいか考えてみます。

まず、昨日の相場の流れをしっかりと把握することです。
15分足で見てみましょう。

昨日は、3市場(アジア・ロンドン・ニューヨーク)とも下げていますので、強い下げです。3段下げとなったので、短期トレンドはひとまず終了といえるでしょう。短期トレンドは、3段上げ(下げ)や、4段上げ(下げ)で達成と言われます。短期トレンドが終了したら、次は、「戻りの発生」および「中期トレンドになるか」の見極めです。中期トレンドといっても、数日単位のものです。昨日の「短期」3段下げを「中期」の第一波ととらえます。昨日の下げが第一波(1段下げ)なら、第二波(2段下げ)、第三波(3段下げ)と発生します。

1時間足で見てみます。
戻りが発生したら、フィボナッチを引くことが多いです。トレンドがぐんぐん進む時は、23.6%・38.2%・50.0%のどれかで反転してトレンド回帰していきます。フィボナッチの50.0%は、いわゆる「半値戻し」です。

現在は14時ですが、昨日の下げに対して、50.0%戻しまであと30pipsほどあります。今128.67円ですが、128.90円あたりが半値戻し(フィボナッチ50.0%)です。ロンドン時間に入って上昇したときに、急反転して下げ始めた時は、下降トレンド回帰を想定してもいいでしょう。逆に、半値戻しで反落しなければ、売りが弱いのでショートは見送る予定です。

結局どうなるかわからないのが相場ですが。しかし、準備できることは事前に済ませておかなければなりません。テクニカルで、戻りポイントや現状の相場環境(トレンドの真っ最中か戻りの局面か)の把握をし、どこにきたら反転して、トレンドが発生するなる、というイメージを描いておくことです。それが当たるかどうかは、また別です。損益率がよいポイントでトレードできれば、それでOKです。

ユーロ円だけで判断するのではなく、クロス円ならオージー円やポンド円も比較し、やりやすい通貨ペアでエントリーします。大切なことは、今日このあと利益を上げるには、各通貨ペアで、「上昇するならこう」「レンジならこう」「下降ならこなる」というイメージを作ることです。現時点でイメージできないなら、絶対にトレードできません。チャート分析やニュースのチェックをし、ネックラインや節目を見つける。これが、イメージするために必要なことです。デイトレードやスキャルピングなら、その日のイメージだけでOKです。明日以降のチャートは考えていません。

コツは、チャートの先に自分がいるイメージをすることでしょうか。
出来上がったチャート分析はもちろん必要ですが、8時間後(たとえばニューヨーク時間)から今を見ている感覚です。列になって前に進むのでは、どこに進むのかわかりません。ついていくしかないでしょう。そうではなく、列の先頭、それも少し先に離れた位置から、後ろを見渡して皆が進む方向を見る人になるイメージです。列の後ろにいると、皆の背中しか見えません。しかし、前の人についていくだけなので歩くのは楽です。逆に、列の先頭より前にいれば、皆の顔が見えます。しかし、歩くのは前も後ろも気にしないといけないので集中力が必要です。おしゃべりしながらできません。トレードで勝つには、「皆より前にでること」が必要なのです。そうすれば、ちょっと道が外れた時に、すぐ分かるからです。