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チャート分析は大→小へ

昨日の指標、米5月ADP雇用統計は、-270万人でした。予想が-900万人だったので、市場予想より早く経済活動が再開しています(4月ADP雇用統計は-2,023万人)。マーケットも反応して、ボラティリティが高くなっていますね。

日経は連日上げていて、22,000円越え。コロナショックの暴落が無かったことになりました。戻り売りの域を超えてしまいましたね。為替市場では、ユーロ円、オージー円、オージードルはコロナショック前よりも、高い水準まで上げてます。ここまで上げると、今度は「下げるだろう」という思惑から「売り」の戦略も想定できます。ただ、値ごろ感でショートするは、絶対にダメです。

チャート分析を行ない、テクニカル的な根拠を必ず持った方が良いです。根拠を見つけようとすると、利益確定のポイントよりも「損切り」のポイントが明確になるからです。

たとえば、オージー円の週足です。

今週は400pips以上の上昇となり、76.00円手前まで上げました。76.00円は年初来高値です。週足を見ただけで、年初来高値なので強いレジスタンスラインになると分かります。週足を見さえすれば、1分もかからずに認識できるはずです。

次に、年初に76.00円をつけた時のチャートを見てみます。1時間足です。

1/10~1/20あたりで、もみ合ってますね。現在のプライスもこの水準まで戻したので、76.00円がレジスタンスになることが分かります。これを踏まえ、現在の5分足を見てみます。

6/2から2日分のチャートですが、ダブルトップが2つありますね。75.75円が高値です。ネックライン①と②があるので、当面の節目はこの2つではないでしょうか。11:30時点では、ネックライン①付近でもみ合っているので、ここを上にいくのか、下にいくのか重要なポイントです。

もし下にいってショートした場合は、ネックライン①が損切りポイントです。さらに詳しく、1分足で見てみましょう。

すでにショートを持っている場合は、私ならネックライン①の上にあるラインで損切りします。これからポジションを取るのか、それともすでにポジションホールド中なのかにより、戦略は変わってきます。ただ、チャート分析すると、損切りポイントは自然に分かってくるはずです。「ココを抜けたら損切りする」という節目を見つけ、そのあとゆっくり利益確定のポイントを探すパターンです。

どちらにしても、チャート分析は「大から小」を見るのが良いです。長い時間軸→短い時間軸、ということです。決して値ごろ感でトレードするのではなく、テクニカル的な根拠を持つようにしてください。上記のようなチャート分析を最低限おこなっておくと、スキャルピング、デイトレードどちらでも対応できます。ネックラインや節目となるプライスは、どんな手法でも同じですからね。

ネックラインが壁になり、「ぶつかる」「ブレイクする」ことで、プライスが「動く」もしくは「止まる」のがFXの仕組みです。