チャート分析 PR

違う形になるもみ合いを観察

トレンドが発生すると、押し目や戻りといった一時的な反転をしながら、進んでいきます。一時的な反転は、移動平均線とローソク足で簡単に見つけることができます。

直近トレンドが出ているポンドドルで見てみましょう。
まず、15分足です。

ABCが、押し目です。
トレンドが推進しているときは、移動平均線がパーフェクトオーダーです。しかし、押し目になっているABCは、移動平均線が崩れ、ローソク足が3本の移動平均線に挟まれています。短期EMAは、必ず下向きになります。この挟まれた部分を見つけるだけでOKです。

Aにいたるまで、パーフェクトオーダーですね。
AからBの間も、パーフェクトオーダーです。BC間もパーフェクトオーダーです。押し目になっている箇所は、パーフェクトオーダーが崩れています。パーフェクトオーダーか否か、というだけです。

Aのあと、実際にトレンド回帰するかどうかはわかりません。ただ、Aが上昇トレンドの押し目になる可能性があると認識しておくだけで、ポイントを絞って値動きを観察できます。

では、ABCをさらに細かい5分足で、どのような値動きになったのかチェックしておきます。エントリータイミングをはかるときは、スキャルでもデイトレードでも最終的に1分足や5分足を見るようにしています。
まずAです。

もみ合いが長いですね。
高値が2つあり、それをきれいにブレイクしています。ブレイクするためには、もみ合ってチャートパターンが必要ということです。逆に、トレンド後の小休止でチャートパターンが出たら、どちらにブレイクするか見るだけでOKです。

15分足のBを、5分足で見てみましょう。

ダブルボトムから、ネックラインを上にブレイクしています。これも、ダブルボトムというチャートパターンですね。上位足で上昇トレンドが発生していると認識しているから、このBに意味がでてくるのです。

次に、Cを5分足で見てみます。

FOMCがあったので、リアルタイムでの判断は難しいでしょう。ただ、ABと同じくもみ合いからのブレイクですから、見方は同じです。

ABCそれぞれ違う形です。
押し目が同じチャートパターンになることは珍しく、このように毎回違う形になるのが普通です。チャートパターンを上にブレイクしたら「トレンド回帰になる」という認識がないと、ローソク足が何を形成しているのか読み取ることはできません。15分足でパーフェクトオーダーが解消され、もみ合いになっていると分かっていれば5分足の読み取りが可能になります。

トレンドが発生したときのチャート分析は、とてもシンプルです。パーフェクトオーダーか否か、というだけなのです。小休止の見極めとして、活用できます。