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ハイボラティリティの渦中

今週は水曜日FOMC、木曜BOE、金曜日BOJと続きます。
CPI後の昨日、135円台をつけました。上昇の達成感はありますが、かといって安値を切り下げません。日足で見ると、上ヒゲと下ヒゲが異様に長くて実体が短いローソク足が4本連続で出ています。

気迷いですし、指標待ちでしょうか。
介入や過度な円安の経済への影響など、様々な憶測をよんでマーケットはナーバスになっています。さらなる円安論や、逆に暴落の根拠も出てきており、ドル円はかなりの注目度です。FOMCと日銀は過剰に反応するかもしれません。急騰も急落もあり得ますし、難しい相場です。

30分足だと、安値を切り下げていません。

ドル円が急上昇し、ユーロドルが下がっているので、結果としてユーロ円との「価格差」がかなり狭くなっています。ドル円が134円台に対し、ユーロ円は140円台です。先月までユーロ円は134円台だったので、今のドル円はユーロ円のプライスを見ているようで違和感があります。それだけ短期間でドル円が上昇しています。ボラティリティが低いドル円でしたが、それは過去の話で、もはやユーロ円と同じようなボラティリティになっています。このまま135円を突き抜けてさらに上昇すれば、ハイボラティリティ通貨ペアになります。そうすると、ポンド円やユーロ円と同じようなトレード感覚になるでしょう。

そして、2年前のポンド円は、135円台でした。
今のドル円と同じですから、2年前のポンド円をトレードしているようなものです。もし、ドル円が上げ続けて他のドルストレートが下がれば、ドル円が一番ハイプライスになり、最もボラティリティがある通貨ペアになります。数年後は、その可能性もあります。5年前や10年前に今日の相場が予想できなかったように、今から5年後や10年後は、あり得ないプライスになっているかもしれません。

ボラティリティが高い時は、エントリータイミングさえ合えば利幅が取れるので、効率のよいトレードができます。ポンド円とかハイボラティリティの通貨ペアを考えれば分りますが、安易にエントリーすると含み損はあっという間に広がります。それが今のドル円です。

エントリーポイントを絞るのがいいでしょう。
たとえばロング目線なら、下げているときは落ちるナイフをつかむことになるので、上げ始めた時に入るようにしています。時には落ちているときに入ることもありますので、あくまでも基準として、です。下記を見てください。

パーフェクトオーダーになったときに入れば、とりあえずは含み益になります。ABCDの場面です。イグジットはどこにするかは別として、上げ始めたらロングすれば問題ないとわかります。あとは、早めに入るか、遅く入るかだけです。それにより、利幅と損切り幅が異なってきます。ただ、EFのようにレンジだと、行ってこいになりますので注意が必要です。

逆に、下降トレンドのときは、下落のパーフェクトオーダーになったらショートすればいいでしょう。現在のポンドドルを見てください。

今日の13時から18時ころまでレンジで、そのあとパーフェクトオーダー回帰しました。結局、どの通貨ペアもやり方は同じなので、テクニカルに従ってトレードの「タイミング」をつかむしかありません。