FXには損切りがつきものです。
短期売買なら、毎日何度も損切りをします。トレードには様々なスタイルがあり、一概に上手い下手は言えませんが、損切りをきちんと行わないと勝ち続けることはできません。トレードが上手い人は、損切りをきちんと行なうのかもしれません(利食いはどのプライスで行なっても正解と言えてしまうので)
損切りを先延ばしにしたり、無計画で適当なものだと、どこかで大損します。チャート分析をして、これは期待値が高いと思っても逆行するのが相場です。特に、トレンドフォローは、場合によってエントリーポイントが天底になるので注意が必要です。
昨日のユーロ円で見てみます。
5日前の記事で、デイトレードは4時間足と15分足が軸と書きました。昨日はその通りにトレードしました。次のチャートは4時間足(平均足)です。Aが、昨日の仲値後の位置です。戻りからパーフェクトオーダー回帰で、すでに陰線が続いています。
下記が、この時の15分足です。
3日間の戻りがあり、カウンターチャネルを下抜けています。Aでは、パーフェクトオーダーになり、当日安値を更新し、下げはじめに感じます(下目線を継続していることが前提です)。ニューヨークにかけて下降トレンドが発生するイメージでした。
実際にどうなったか、4時間足で見ると次です。仲値後から12時間で200pipsも上昇しました。平均足は全て陽線でした。
15分足だと下記です。
テクニカル的に下げそうな場面でも、コロッと雰囲気が変わって流れが逆になるのが相場です。アジア、仲値後、ロンドン、ニューヨークといった参加者が変わる時間帯で、それまでの流れが一転することはよくあります。
テクニカルに絶対はありませんから、流れが変わったとき、自分の考えに固執せずに損切りしなければなりません。これができるかどうかが、トレードで利益が残るかどうかの分かれ道と言えます。損切りこそトレードスキルが試されます。下目線だった昨日のユーロ円で、そう感じました。
損切りができるようになるには、エントリー前に、損切りポイントを考えておくことだと思います。もちろんエントリー後の相場しだいで、損切りポイントが変わることはあります。エントリー前に決めたところで絶対に損切りを実行することが正しいわけではありません。エントリー前に熟考したかどうかが大切です。ポジションホールド中は、冷静に損切りポイントを考えることは難しいです。だから、最初によく考えておくということです。