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一時的な反転を認識すること

トレンドは、一方向へ進み続けることはなく、必ず「一時的な反転」があります。上昇トレンドラインなら「押し目」、下降トレンドなら「戻り」です。これを認識していないと、トレードでは間違いなく勝てないと思います。それだけ重要ですが、大事なことは認識の「度合い」です。

一次的な反転はあるもの、と頭では分かっていても、相場で目の当たりにすると、「相場が転換するのではないか?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

たとえば、ユーロ円を見てみましょう。
昨日ユーロ円は下降トレンドでショート目線だとお伝えしましたが、戻りをつけました。

1時間足です。

Aで、それまでと比較して長い陽線がでています。このとき、リアルタイムで見ていた方は、下降トレンドが終了して上昇トレンドに転ずるのではないか、と迷う方がいると思います。

Aの箇所を、5分足で見てみます。

2箇所の急騰を、四角で囲いました。

1時間足のAが右側の四角です。Aの前に、同じような急騰があります。2回も連続して同じような急騰があると、さすがにこの後下げるとは思えませんね。「下降トレンド終了かな」と考えるのが妥当です。

しかし、大局が下降トレンドであり、「一時的な反転がある」と認識していれば、「これは戻りかも」と考えられるようになります。大局を把握していなければ、このような急騰があると、さらに上げていくと思ってしまいます。そのため、「一時的な反転がある」と考えるには大局の下降トレンドをしっかり把握していることが前提です。

その上で、「戻りが入る」という準備があれば、急騰があったときに、戻るための一時的な反転なのか、それとも、本当に上昇トレンドに転ずるのか、どちらも想定ができます。上げるパターンと下げるパターンをイメージできるかどうか、でしょうか。

目先の急騰を目の当たりにし、「これから下げるための一時的な上げ」というパターンも作っておくべきです。選択肢が増えると、目先の値動きに惑わされなくなるでしょう。一時的な反転は、いつどこで入るか分かりません。昨日のユーロ円みたいな値動きこそ、戻りですね。

どこまでの急騰を戻りとするかは、ネックラインを引くことで分かります。ココを上抜けたら下降トレンドが否定される、というネックラインを引くだけです。そのネックラインを上抜けるまで、下降トレンド回帰したり戻したりの繰り返しです。

「下げるためには一時的に上げる必要があり、それが相場である」と認識し、目先の一時的な反転に惑わされないようにしたいですね。