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新値3本足の3とは?

テクニカル分析の一つに、「新値3本足」があります。
陰線続きの下降トレンドのとき、直近の高値を3本更新したら、はじめて陽線を加えていくというチャートです。上昇トレンドだと、直近の安値を3本更新したときに陰線を書きたします。

auカブコム証券に詳しい説明があります。

現代で使う方は少ないと思いますが、考え方はとても重要です。
新値3本足は、トレンド転換とその後のトレンドフォローに着目した方法です。トレンド転換をはかるとき、直近の高値や安値を「3本」更新しないと、トレンド転換とみなさないからです。直近の高値(安値)を1本(1回)更新したからといって、トレンド転換としません。確実に3本更新するまで、チャートに書き込まないところがすごいですね。3本更新するまで足がチャートに存在しませんから、無駄なチャート分析をせずに済みます。

実際に、3つ更新したポイントを見てみましょう。
次のチャートは、オージードルの4時間足です。

11月に入ってから、それまでの上昇トレンドから下落しました。Aが見極めのポイントになりそうです。Aで押し目になるか、下降トレンドのスタートになるかの分岐点です。

Aを、1時間足で見てみます。

新値3本足では、直近の安値を3つ更新したら、はじめてトレンド転換とみなします。一つ目と二つ目の安値はスーッと下抜けていますが、3つ目の安値を更新したあと、Aでレジスタンスになっています。売り買い交錯していますね。節目になったのでしょう。こうしてみると、3つ目の安値を更新して、はじめてトレンド転換とみなすのは的を射ています。

では、それまでの上昇トレンドで押し目になった箇所を見てみます。
同じ4時間足で、下記ABCのポイントです。

ABCでは、安値を3つ更新しているでしょうか。
1時間足で詳しく見てみます。

ABCは、4時間足と同じ箇所です。
前日の安値を下抜けたりしていますが、3つの安値は更新していません。逆に、一つ目の安値は更新しています。Bは日足にすると下ヒゲ陰線になりますね。押し目になるときは、「3つは抜けないけど一つは抜ける」という相場です。リアルタイムで見ている時、逆張り目線だと、BやCにきたとき、もう下落するのでは?と思ってショートする可能性があります。ショートする場合、なるべく高い価格でエントリーしたいのは当然だからです。

頭と尻尾を取ろうとするのではなく、3つの安値をしっかり下抜けてからショートすべきだとわかる相場です。3つの高値、3つの安値、3という数字を意識してみてください。トレンドが長ければ長いほど、重要になる数字です。3という明確な数字があると、どこまでが上目線で、どこから下目線にすればいいか、なんとなく見えてきますね。