ドル円は、下げに期待していましたが、ダメですね。ロンドン、ニューヨーク両時間帯ともに上げました。これで、レンジに戻りそうです。
昨日は、ドル円の値幅は50pips、ユーロ円は100pipsオーバーです。ボラティリティが無いわけではありませんが、乱高下したわけではありませんでした。じりじり相場で、スキャルピングはチャンスが少ない値動きの印象です。どちらかというと、デイトレード向きの相場でしょうか。
ただ、これが普通の相場です。
コロナショックの上半期のような乱高下なら、比較的簡単に利益は出せます。しかし、それはボーナス相場。トレーダーなら、ボーナス相場ではなく、(昨日のような)普通の相場で利益を上げることが非常に重要です。今後、このような普通の相場で利益を上げなければなりません。
以前は、乱高下しているのが普通の相場でした。
株が上がればドル円も上がる。株が下がればドル円も下がる。という連動性もありました。しかし、2017年頃から、株と為替の連動性が薄れてきました。DAXやダウ先物を見ながら、スキャルピングする検証をしたこともあります(全く実になりませんでしたが)。
世界で一番取引量が多い、ユーロドルの週足を見てください。
2014年は、たった1年で3,200pipsも下落しています。もう、こんなボラティリティが高い相場は無いかもしれません。
ポンドドルも週足を見てみます。
2016年の国民投票とその数か月後のフラッシュクラッシュがあったとはいえ、2年半で4,700pipsも下落しています。1ヶ月あたり200pipsも無い値幅ですが、一方向に2年半かけて毎月200pips動くとなると、売買量はもの凄いことになります。
今後は、このような値動きはあまり期待できないでしょう。乱高下を待っていては、あっという間に1年が経過してしまいます。今年はトレードチャンスが無く何も成果がなかった、という状況になりかねません。そうではなく、普通の相場で利益を上げることが、これからは本当に大事です。
ドル円は、言わずと知れたように2017年1月からずっとレンジ相場です。
逆に、普通の相場で勝てるようになると、どの相場でも安定して勝てるようになります。じりじりと動いている相場で、いかにして勝つかにフォーカスしたいと思います。普通の相場は、サポートライン、レジスタンスライン、トレンドラインなどのネックライン、およびストップロスの価格帯で動くので、基本をやっていればOKという事です。
値動きが小さい普通の相場を勝てる土俵にし、ちょっと乱高下したらボーナスの土俵にする、という取り組み方がおすすめです。