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レンジプレーはネックラインを待つ

相場を動かす注目材料がなければ、チャートはレンジ相場になります。軽いトレンドは出ても、流れはゆるやかで、ネックラインがあると突破する力が足りないので反転することが多いです。

そのため、トレンドが無い時は、レンジプレーをせざるを得ません。特に、ニューヨーク時間は、既に1日の相場が終わっていることが多いです。ただでさえ材料がないのに、ロンドン時間にトレンドを持っていかれると、ニューヨーク時間はおとなしい値動きになります。そのようなときは、レンジプレーです。

昨日のユーロ円を見てみましょう。
まず、5分足です。

ロンドン後半から上昇し、Aで反落しています。

Aは23:50前後で、ストップロスがあった122.50円です。また、上記チャートだとわかないのですが前日(水曜日)の高値でもあり、テクニカル的にレジスタンスです。そうなると、上にブレイクするか、反転して下落するか、どちらかです。

上位足はどのような環境なのか、4時間足で見てみます。

上昇のパーフェクトオーダーで、いつ122.50円という節目を上にブレイクしてもおかしくないですね。しかし、リアルタイムで見ている時は、どっちにいくかは分かりません。ブレイクを期待してロングしたら、急落するかもしれません。反落を期待してショートしたら、ブレイクして急騰するかもしれません。

そこで、チャートパターンができてから判断することが重要です。待つ姿勢ですね。今回は、下記の①のようにネックラインができました。

①のネックラインができたので、下抜けたらそのまま下落です。122.50円という天井でショートはできませんが、ネックラインができるまで待つことで、無駄なトレードを省き、負けトレードを減らすことができます。

レンジプレーのときは、サポートラインやレジスタンスラインにぶつかったとき、天底でエントリーしてくなります。しかし、どちらに行くか分からないので、反転した事実を確認する(チャートパターンができる)まで待った方が、勝率は格段に上がります。

ロンドン時間に軽くトレンド出し、ニューヨーク時間で反転する、という流れはよくあります。本業があってニューヨーク時間しかトレードできないと、トレンドフォローができません。なので、レンジプレーもできた方がいいですね。

チャートパターンができるまで待つ、というのは、強いトレンドのときも同じです。直近でよく覚えているのは、ユーロ円だと6月の上旬でした。4時間足だと、下記のAの部分です。

レンジプレーとはちょっと異なりますが、反転する時に、「チャートパターンができてネックラインが引ける」という見方は同じです。Aを、5分足で見てみましょう。

①で高値を切り下げてて、②や③でネックラインが引けます。ダブルトップにもトリプルトップにもヘッド&ショルダーズにも見えますが、ネックラインは②や③でしょう。ネックラインができるまで待てるかが重要です。③を下抜けて急落していきました。

4時間足レベルの反転待ちなので、4営業日かかりましたが。天井でショートせずにチャートパターンができるまで待つ、という姿勢は同じです。結果論かもしれませんが、下記チャートのように、Aに至るまで、ネックラインはできていません。

天井でショートしようとすると、Aで大きなチャートパターンができる前に、必ず何度もショートして連敗するのがオチです。下位足で、必ずダブルトップやヘッド&ショルダーズなどのチャートパターンができ、ネックラインが引けるようになるまで待つことで、大きなトレンドでも連敗を防ぐことができます。

レンジプレーは、ボラティリティが低いので天底でエントリーしたくなりますが、チャートパターンが出るまで待つと良いです。