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急騰急落後の見方

先ほど、日銀の金融政策決定会合の結果の一部がでました。正式か、それとも漏れただけかは分かりませんが、相場が大きく動きました。チャートは織り込みできてないのでしょう。大きく動いたときは、トレードチャンスであると同時に、何も考えずにスキャルピングしていると損します。

12:30時点のチャートを見てください。
ドル円1分足です。

急騰や急落したとき、まず注意するのは第一波がどこまで進むかです。今回は、陰線が5本出て45pips下げました。しかし、リアルタイムではどこまで進むか分かりません。10本続くかもしれませんし、数本で100pips以上の下げになる可能性もあります。この第一波でスキャルピングしようとすると、運の要素が強くなります。

短期売買は、この第一波でいかに負けないかが重要です。

そこで、急落後の戻りを必ずチェックしています。今回は、おおよそ半値まで戻しました。フィボナッチだと50%です。急落後の半値戻りから、この短期トレンドがスタートします。ここまでの数分間は、結果論であってどこまで急落するかは全く分かりません。ですから、第一波でトレードして負けると、後悔する負け方になります。

ここまでの数分間でスキャルピングして負けてしまうと、そのあと委縮したり、損失を取り返そうとして無茶なトレードをするので、第一波が落ち着いてからがトレードの土俵と考えています。もちろん第一波で下げ始めた時にトレードするのもOKですが、あくまでも土俵は、戻りをつけた第二波以降と考えています。

急騰や急落だけ(第一波)を狙うのではなく、急騰急落後の第二波こそスキャルピングの土俵である。という考えです。そうすれば、第一波をよく観察できますし、第二波から落ち着いてトレードできます。「どんな値動きも逃したくない」だと、不確実性の高い第一波で、たくさんトレードすることになります。いつも勝てれば問題ないですが、負けると後悔する場面ではないでしょうか。

第一波は捨てるつもりで、押し目や戻りが形成された「第二波や第三波」で利益を出せるようになると、トレードが安定すると考えています。要するに、よくわからない第一波は様子見し、チャートパターンができ始めた第二波からトレードする方が判断しやすいということです。第一波で手を出し過ぎると、たまに火傷しますから注意しています。

また、チャート分析も、視点を変えるといいかもしれません。
普段は、「週足→日足→4時間足→1時間足→30分足→15分足→5分足→1分足」というように、「大から小」の順番で見ています。ただ、今回の急落相場では、1分足を基準とし、「小から大」の視点にしています。1分足の第一波ができ、そこから短期トレンドが発生し、5分足や15分足→1時間足→4時間足にどう影響するのか、という視点です。これも自分なりの基準があれば問題ありませんが、相場が急変した時は、上位足の流れを変えるほどの力があるかもしれないからです。

このあと、ロンドンやニューヨークでは、1分足の第二波や第三波が、大きな流れを変えるかどうか注意します。そのためには、上位足よりも、先にチャートパターンが形成される1分足や5分足に着目する、ということです。