取り組み方 PR

投資の目的を明確にすることの重要性

投資を行なうえで、明確にしておくべきことがあります。それは、「投資の目的」です。何のために投資をするのか、投資を通じて何がしたいのかを決めておきます。目的があいまいな方は、意外と多いのではないでしょうか。投資の目的を、すぐに言えますか?

ただただ大儲けしたいという軽はずみな気持ちでやると、勝てば心が浮つき、負けるとばかばかしくなるなど、どちらに転んでも人生に悪影響を与える可能性が高くなります。また、安定投資をやるにしても、長期的な目的が定まっていないと、投資行動が気分でブレたり、わずかな外部情報の影響で方向性をすぐに変えてしまうなど、一貫性のない資産運用になるのがオチです。

投資の目的が明確に決まっていれば、その目的を達成するためにアセットアロケーションやポートフォリオ、資金管理方法、運用手法など、ある程度は決まってきます。つまり、投資の目的が、投資行動の全ての根幹になるのです。ですから、目的が定まっていないと、何かを決定する時の判断基準がないので、行き当たりばったりの運用になってしまうでしょう。

新NISA、不動産投資、株式や暗号資産など、資産運用の対象はたくさんあります。また、キャピタルゲイン狙い、短期売買や定期積立など運用手法も分かれます。したがって、投資方法は数えきれない方法が存在します。

その中で、何のために投資するのかを明確にしておいた方が良いでしょう。

では、私の場合は何のためにFXをやるのか?
当初は「生計を立てるため」でした。FXに期待値を発見できたので、トレード収益だけで老後まで生活することを目的としていました。そうすると、リスキーなトレードで大儲けするよりも、生活ができる程度の収益があれば良い、という考えになります。必要以上のリターンではなく、少しでも安定を求めます。もちろんFXに安定などないのですが。老後までトレードするのが大前提ですから、大損して退場というのは絶対にないようにしています。

収支ブログで書いているように、4月はドル円のショートで踏み上げられ、マイナス250万円以上の含み損をかかえました。13年前に専業トレーダーになってから、こんなことは初めてです。-100万円をこえる含み損を翌日に持ち越すなどあり得ませんでした。こうなった要因は、「介入に掛けた博打トレード」に他なりません。一発で大儲けしようとした行動に対する当然の結果です。必要以上のリターンを求めないというFXの目的から外れていました。

投資するうえでの目的を明確にしておき、定期的にそれを見直す必要があるのでしょう。大切なことは、目的それ自体ではなく、「目的に則った行動をしているか」です。私はこの先何十年と投資を続けるので、目的外のトレードが頻発すると今回のようにまた大損するでしょう。そうならないよう、投資の目的を、定期的に再確認していきたい思います。「その投資を行なう目的」を決め、「目的に則った投資」をすることが、長期的にみて成功する投資ではないかと思います。