FXでは、相場観はあまり重要と考えていません。
相場観といっても定義が難しいのですが、ここでは個人的な見解、初見や感情のことです。相場観を持つのはいいことですが、実は、トレードで勝つこととは別ものではないかと思っています。
なぜかというと、為替市場は巨大であり、個人が相場観を養うのは並大抵のことではないからです。さらに、身銭を切ってポジションを取り利益を上げるとなると、莫大な「知識」「分析力」や「経験」が必要になります。
アナリストや金融業界に携わっていた人でも、適切な相場観を身に着けるのは難しいと思います。適切というか、バランスの取れた相場観を身につけるのが難しいのかもしれません。たいていの人は、知識がつくと偏った考え方をするようになります。
一介の個人投資家が、バランスの取れた相場観を、短期で養うことはできないというのが個人的な意見です。相場観でトレードすると、どうしても損大利小になり、私はことごとくプロスペクト理論の罠にはまります。
とにかく、わたしは感情的になって非合理な選択ばかりしてしまいます。そうならないよう、かたくなにテクニカル分析でトレードしようとしていますが。個人トレーダーの多くが、同じではないでしょうか。
たしかに、ファンダメンタルを分析できる相場観があると、期待値の高い合理的な判断ができるのでしょう。しかし、相場観を持たなかったとしてもトレードで勝てればいいわけです。最終的な目的は、FXで利益上げることです。
もちろん相場観をマスターしようとする行動は、素晴らしいことです。情報収集し、自分で読み解く力はどこかで役に立つでしょう。しかし、過度な相場観を持つと、考えが偏りそれに固執して利益を上げようとするので、注意が必要です。
FXはポジションを持つ必要があります。
解説や分析をするのが仕事なら、相場観で良いのでしょう。過激なことを言う人ほど注目を集めます。しかし、トレーダーは利益を上げるのが目的です。そのためには、過度な相場観では危険ということです。
どちらにしても、得意分野を把握しそれで利益を上げることでしょう。
どうすればトレードで利益を上げることができるのか?
自分の得意分野を認識し、FXの最終的な目的をはき違えないようにしたいです。