ドル円が、4年8か月ぶりの高値を更新しました。
4年8か月前は、トランプラリーの後ですね。大統領選のあと、2か月足らずで1700pipsの上昇でした。今日は、トランプラリー後の戻り高値を更新しました。しかし、米中の地政学リスクでしょうか。ロンドンタイムは急落しています。急落したときは、どこが戻りで、どのように下げるのか迷います。昨日は、「空間の有無」をみましたが、今日は違うチェックポイントを見ていきます。
戻りから下げ始めるとき、1分足と5分足では、どんなローソク足になるのでしょうか。異なる時間軸で、下げ始めのローソク足がどの位置になるのか見てみましょう。まず5分足です(17時半時点のチャートです)。
Aが戻り高値です。
移動平均線(上記チャートは20EMA)がちょうどレジスタンスになり、戻り高値になっています。急落後とAまでに、8本のローソク足がもみ合っています。5分足だと、Aまで戻りのもみ合いがきれいですね。では、Aのポイントを1分足でチェック見てみます。
Aが5分足のAと同じ箇所です。
1分足だと、ローソク足は移動平均線を上に突き抜け、さらに、移動平均線は上向きです。移動平均線がレジスタンスになっていません。5分足と1分足では、戻りポイントの印象が異なりますね。当然ながら、上位足が戻りのとき、下位足では上昇トレンドになります。戻りが強いほど、下位足の上昇トレンドも強くなります。
このように、スイッチが入って相場が動くとき、時間軸を比較してみることが重要です。1分足で、「なぜこんなところから下落するのか」と思ったポイントが、実は5分足で絶好の戻りポイントかもしれません。一つの時間軸だけでなく、マルチタイムフレームの観点が必要です。1時間足を見たら、「なんだこんな局面だったのか」と気付くこともあります。