トレンドフォローでは、「押し目」や「戻り」を発見すると、トレードでかなり有利になります。見ている時間軸、また、トレーダーごとに解釈の違いがありますから、定義は難しいでしょう。長い時間軸ほど、発見するのは簡単です。
ポンド円の日足で見てみましょう。
まず、先週のクローズ時点で年初来高値を更新してきました。これは、かなり強いですね。週末の終値が、1年で最も高いプライスです。買われたままクローズしていますから、今週も強い可能性が高くなります。ポイントは、168.70円のネックラインでしょうか。
このネックラインを15分足で見ると、押し目がよくわかります。
先週の木曜と金曜で、完全にサポートされています。それまでは、ネックラインを上抜けてもすぐに下抜けと、ダマシが何度もありました。
ですから、ブレイクしてすぐにロングすると(ABCの箇所)、何度も損切りに合います。
乗り遅れまいと、ブレイク直後のエントリーは、これが危険です。押し目を確認していませんから、ダマシに合うのは当然です。押し目がどこかというと、先週の木曜と金曜で反発した時でしょうか。
168.70円で反発したということは、テクニカル的にはS波動ですから、これから上昇する前兆と言えます。確率が高まっただけで、今週は上昇するわけではありませんが。ただ、これでようやくブレイクなのでしょう。それにしても、ここまで待つのは難しいです。ずっとロング目線だと、ABCのどこかでロングしたくなります。1週間とか2週間もチャートパターンを待たなければならなかったので、他の通貨ペアをトレードしていないと、我慢できないですね。
待つこと。これが、トレードの難しさです。
レンジやもみ合いのときに、いかに無駄なトレードを防ぐかの大切さが分かります。これは日足なので、ネックライン付近から方向性が決まるまで何日もかかっていますが、1分足や5分足だと、数時間や長くても数日でしょう。時間軸が短くなると、ネックラインも多くなり、トレード回数も増えてきます。どちらにしても、ネックラインと押し目・戻りを発見すると、トレードがしやすくなるのは間違いないです。押し目・戻りを意識し、「プライスが反応したポイント」を見つけるようにしたいです。