レジスタンス、サポートラインは、ぶつかると反転する可能性があります。
しかし、1回タッチしただけですぐに反転するわけではありません。同じラインを、上へ下へ何度も突き抜け、それから方向性が決まる場合があります。
ラインにぶつかり、どっちにいくかだけを考えても答えは出ないので、先に、どちらに行きそうなのかを予想しておくことが大切です。その通りになったらエントリー、ならなかったら様子見します。これがトレードの流れです。予想しますから、上位足からチャート分析をしておく必要があります。
先回りして考えておく、ということです。
昨日のポンドドルで見てみます。
まず日足です。Aで反落たので、1.2850がレジスタンスラインになりました。Bで上抜けたので今度は1.2850がサポートとなり、Cでいったん下抜けました。昨日の時点で陰線が7本連続していますから、Cを下抜けたことで、次は陽線になるのではないかという予測をしたとします。
陽線だと始値よりも終値の方が高くなりますから、どこかでロングできます。そして、陽線になるなら、1.2850のネックラインを上抜ける必要があります。ネックラインにぶつかってどちらにいくのか分からないのではなく、上抜けるという前提があるのがポイントです。
5分足で詳しく見てみましょう。
Aが朝6時ですから、日足陽線になるならここから上昇する必要があります。
1回目でネックラインを上抜けましたが、失敗して再度下抜け。2回目で上抜け成功し、上昇していきました。
1回目でロングしたら損切りですが、2回目のロングで充分取り返せるでしょう。1回目はロンドン時間、2回目はニューヨーク時間です。
レジスタンスやサポートなどのネックラインは、何度目で方向性が出るのかわかりません。ただ、目線を決めておくと、トレードはできます。今回のネックラインは上抜けが前提ですから(日足陽線をイメージしていたため)、そうなったら実際にエントリーすればよく、逆行したら損切りするだけです。ネックラインにぶつかる前に、しっかりチャート分析して目線を決めておくこと、が大切なのでしょう。
ネックラインにぶつかってから考えるのではなく、トレードで利益を上げるには、ぶつかる前に考えておく、という先回りをしておきましょう。先回りしているから、ポジションが持てるのです。